日本になぜ、スティーブ・ジョブズのような天才が生まれないか。彼ら天才と崇められる人物は時代の変革の時期に生まれる。過去、日本にはジョブズをはるかに上回る経営者が何人もいたと思う。「次のジョブズ」を期待する気持ちはわかるが、「次の変革期」について考えずに、彼自身を研究しても意味がない。
出井伸之
出井伸之のその他の名言
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私は、松下と日本のマーケットで厳しい競争を繰り広げていることこそが、ソニーの強さの源泉だと思うんです。ソニーと松下は競争すればするほど、お互いに強くなります。
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会社の場合、変革は辺境から起きるんです。ソニー・コンピューターエンタテインメントとかソネットなど中心でなかった組織がどんどん成長し、それを中心的な組織がフォローする格好でずっと来ました。
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中国全体が巨大な供給過剰地域になっており、これからはまさに「所有」から「利用」の時代ですね。ソニーとしてもしっかり考えていかなければいけない課題です。
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ユーザーの立場に近いものほど、イノベーションを起こす可能性が大きい。したがって大企業からではなく、小さな企業からイノベーションが生まれるチャンスが広がっている。
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人は本能として批判的な言葉ばかり目につくのかもしれません。しかし、それを口に出してしまったら、コミュニケーションが始まらない。
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常に楽観的でハイなんて、生存本能から考えてもあり得ない。気を抜くと、誰でもネガティブな考えが頭に浮かび、言葉に出てしまうものです。気をつけすぎるくらいでちょうどいいと思います。
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指揮者と経営者とは共通点があるなと感じました。孤独である。常に勉強しなければいけない。基礎に忠実な部分と、革新を意識する部分とが両立しなければいけない。人材育成への情熱。などなど。