松下幸之助
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100のうち一つ成功すれば、すべての成功につながる。
社員一人ひとりが、「社員という稼業」の経営者であれ。
発展途上国に進出する場合、賃金が安くコストも安くなる、だからそこでつくったほうが得であると考え、進出している国は1カ所もございません。それは第2に考えております。第1にはそこでつくったほうがその国のためになる、という考えでやっております。これを私どもの基本的な方針としています。だいたいそういうところであります。
勤勉の習性は、何にもまして尊いものに思われる。勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む。人間のいわば一つの大事な徳である。
自分の周囲にある物、いる人、これすべて、わが心の反映である。わが心の鏡である。
税金を国民から取るのは当然と考えるばかりか、増税することに傷みを感じない為政者は失格である。
大志を抱かずして一日一日を積み重ねて、ついに大志を抱いたと同じような成果をあげるという人もある。私の場合はどちらかというと、大志をもたずして、大志を抱いた人と同じような成果をあげたことになるんやないかという感じがします。
信念なき経営者は経営者じゃない。
経営者としての大きな任務の1つは、社員に夢を持たせるというか、目標を示すことであり、それが出来ないのであれば経営者として失格である。
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ビジネスには人中心の考え方を重点におくことが大事。人を中心におくと、いつのまにか突破口が開けて、踏み出せる力が生まれるもんなんや。
失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければそれは成功になる。
人間というものは、気分が大事です。気分がくさっていると、立派な知恵才覚を持っている人でも、それを十分に生かせません。しかし気分が非常にいいと、今まで気づかなかったことも考えつき、だんだん活動が増してきます。
謙虚さを失った確信は、これはもう確信とはいえず、慢心になってしまいます。
一切のものには寿命があると知ったうえで、寿命に達するその瞬間までは、お互いがそこに全精神を打ち込んでゆく。そういう姿から、大きな安心感というか、おおらかな人生が開けるのではないかと思う。
時には常識や知識から開放され、思いつきというものを大切にしてみてはどうだろうか。
いくら粉飾したところで、自分の生地は誤魔化し切れない。正直こそが、処世の一番安全な道。
商売というものは、損したり儲けたりしながら成功するという考え方もあるが、それは誤りだ。商売は真剣勝負と同じで、切られているうちに成功することはあり得ない。やればやっただけ成功するものでなければならぬ。上手くいかないのは運でも何でもない。経営の進め方が当を得ていないからだ。だから確たる信念を持っている人は、不景気のときほど儲けるではないか。
視野の狭い人は、我が身を処する道を誤るだけでなく、人にも迷惑をかける。
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成功の要諦は成功するまで続けることにある。
人間に寿命があるように、われわれの人間にも、それがいつのことがわからないにしても、やはり一つの寿命があると言えるのではないかと思う。だからといって、努力してもつまらないと放棄してしまうようでは、人間でいうところの天寿を全うせしめることはできない。これはいわば人間はやがて死ぬのだから不摂生、不養生の限りを尽くすのと同じであろう。
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