松下幸之助
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どこの会社の経営でもそうでありますが、我々のような日進月歩の商品を扱っている会社は、よほど競争力にたくましいものをもたなければいけない。非常に迅速果敢にして、常に適正を表していくというような経営をやらなければ、競争に打ち勝つことができない。
師をそのまま模倣するだけでは師以上にはなれないけれど、その考えをよく吸収消化して自ら励んでいけば、師以上の人物になれるかもしれませんね。
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賃上げも、首切りも結構やな。だがしかし、ウチはよそのように人のクビは切れん。
自分は病弱だったから、すべて人に任せました。結果的にはそれで人が育ち、事業が成功しました。病弱だったのは不運でしたが、結果的にはそれが幸運でした。
誠意や真心から出たことばや行動は、それ自体が尊く、相手の心を打つものです。
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成功を邪魔するものは、結局自分自身である。世間は誰一人として邪魔をしない。
何か困難や苦しいことがあっても、人は仕事に集中すればそれを忘れることができる。また、それをやり終えたあとには、非常なうれしさがある。
指導者に、ぜひともこれをやりたいという強い熱意があれば、それは必ず人を動かすだろう。
いま自分に与えられている仕事や地位は、半分は我がために、半分は社会のためにある。
指導者は、部下の話に耳を傾けよ。話を聞くことによって、知恵が集まり、部下の人たちも成長する。
塩がからいということは誰でも知っている。砂糖の甘さも誰もが知っていると思う。しかし、砂糖も塩もなめたことがなければ、その甘さやからさの説明をいくら聞いたところで、実際の味が分かるものではないと思う。仕事にせよ商売にせよ、それと同じことであろう。
この熱意がハシゴを思いつかせ、階段を作りあげる。
半日分の工賃の損失は、長い目で見れば一時的の損失で問題はない。松下電器は将来ますます拡張せんものと考えているときに、せっかく採用した従業員を解雇することは、経営信念のうえにみずから動揺をきたすことになる。
正当以上の卑屈な努力までする必要はない。
世間は正しい。
企業は存在することが社会にとって有益なのかどうかを世間大衆から問われていますが、それに答えるものが経営理念です。つまり、経営者は他から問われると問われざるとにかかわらず、この会社は何のために存在しているのかそしてこの会社をどういう方向に進め、どのような姿にしていくのかという企業のあり方について、みずからに問い、みずから答えるものを持たなくてはならない。言い換えれば、確固たる経営理念を持たなくてはならないということです。
どうしてみんなあんなに、他人と同じことをやりたがるのだろう。自分は自分である。百億の人間がおっても、自分は自分である。そこに自分の誇りがあり、自信がある。そしてこんな人こそが、社会の繁栄のために本当に必要なのである。
人を使うには、ほめて使う、叱って使う、批判して使うなどいろいろあるが、ほめて使う人が概して成功している。
私は部下に大いに働いてもらうコツの一つは、部下が働こうとするのを、邪魔しないようにするということだと思います。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには。まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
松下幸之助のすべての名言