松下幸之助
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こけたら、立ちなはれ。
企業の成功の50パーセントは理念である。
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賽の河原の小石は崩れても、仕事の小石は崩れない。些細なこと、平凡なこと、それを積み重ね積み重ねてきて、その上に自分の知恵と体験とを加えてゆく。それではじめて、危なげのない信頼感が得られるというものであろう。
転んだら立たねばならぬ。赤ん坊でも転んだままではいない。すぐ立ちあがる。
情勢は刻々と移り変わっていく。だから、1日の遅れが1年の遅れを生むというような場合も少なくない。決断もせず、実行もせずといった姿で日を過ごすことは許されない。
指導者はその団体でいちばん謙虚で感謝を知る人でなくてはならない。
家康でない人が家康の通りにしたら失敗する。そんなん読んで真似したらあかんぞ。
日本人は政府に税金を納めたら、政府が何に使おうと無関心である。自分が義務さえ果たしたら、それでいいと思う。ところがアメリカは違う。税金は自分たちが生活や事業を営むうえで必要な政治をやってもらうためにあるのだと考えている。
働くことは尊いが、その働きに工夫が欲しい。創意が欲しい。額に汗することをたたえるのもいいが、額に汗のない涼しい姿もたたえるべきであろう。怠けろというのではない。楽をする工夫をしろというのである。楽々と働いて、なお素晴らしい成果が挙げられる働き方を、お互いにもっと工夫したいというのである。そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。
教えることに熱意を持て、教えられることに謙虚であれ。教え教えられずして何ものも生まれてこない。
使命感と気力。この2つがないと立派な経営はできん。
思ったことが全部実現できたら危ない。3回に1回くらいがちょうどいい。
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いくら熱心でもムダなことやったらいけませんで。それがムダかどうかは、あなた自身で考えなさい。これはムダなことかどうか、一つひとつ検討しなさい。必ずムダなことをやっているに違いない。
なすべきことをなす勇気と、人の声に私心なく耳を傾ける謙虚さがあれば、知恵はこんこんと湧き出てくるものです。
利益を上げるためには仕入れ値以上の価格で売る。また借金をする前に、まず集金に全力を注ぐのが本当で、それでもなお資金がいるときに、初めて他から借りるべきでしょう。それが雨が降れば傘をさす、天地自然の理に従った姿です。言葉に表してしまうと極めて簡単で、当たり前のことのように思われますが、この至極簡単、当たり前のことを適時適切に実行するというところにこそ、商売なり経営の秘訣があるといえるのではないでしょうか。
一流メーカーと堂々と競争して独自の技術力でナショナルのハイパー乾電池が世に出たことは、私にとってまことに嬉しいことであった。この成果は、単に相手に勝てばよいという気持ちから生まれたものではなく、お互いの切磋琢磨によって、少しでも良いものを社会に供給したいと願う、全員の熱意と真剣味が、このような成果を世に示したのだと思う。
私は社員に、私の会社は人をつくる会社であって、電器製品は人の次につくるものだと言っているんです。人をつくるのが本業で、電器製品をつくるのは副業やと。
まず汗を出せ。汗の中から知恵を出せ。それができない者は去れ。
こうして社会に貢献するというはっきりした使命感をもつ。
逆境を好んで求める人はまずいないだろう。誰も順境のうちに身をおき、苦難、挫折に直面することなく、平穏に生きていきたいと願っているはずだ。しかし、それでも逆境は訪れる。人生には逆境と順境が配されているからである。順境だけでの人生などありえない。
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