チャーリー・チャップリン
1
妙なもので、舞台が失敗と決まると、かえって気は軽くなり、心の重荷も降りた。アメリカには、ほかにチャンスがいくらでもある。どうして舞台ばかりに噛り付いているのだ?何も芸術に一生をささげたわけじゃない。商売をかえろ!私はようやく自信を取り戻しだした。そうだ、どうなろうとアメリカで頑張ろう。そう私は決心した。
必要なのは知識でなく思いやりである。思いやりがなければ残るのは暴力だけである。心に愛を知らぬものだけが憎しみ合うのだ。人生はもっと美しく、もっと素晴らしいはずだ。
5
もともと人間の運、不運などというものは、空行く雲と同じで、結局は風次第のものに過ぎない。
3
成功は人を愛想よくする。私はスタジオの人たち、誰ともみんな親しくなった。エキストラから道具方、衣装係からカメラマンに至るまで、私はみんなの「チャーリー」になった。もともとあまり社交好きではなかったが、さすがにこれは嬉しかった。つまり、みんなが親しんでくれるというのは、とりもなおさず私が成功者だという証拠だったからである。
人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。
0
一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。殺人は数によって神聖化させられる。
2
母は私に舞台に対する興味を植えつけだした。自分には才能があると、私が思い込むように仕向けるのである。
私は雨の中を歩くのが好きなんだ。そうすれば、誰にも泣いているところを見られなくて済む。
わずかの人間で決めた賞なんて、そうたいした名誉ではない。私のほしいのは大衆の喝采だ。大衆が私の仕事を賞賛してくれるならば、それで十分だ。
権力と威厳を持ちすぎる者は、いつでも最後には人々の嘲笑の的となる。
完全な愛は一人の人間が表現できる範囲を超えている。
死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。
7
私たちがみんなで、小さな礼儀作法に気をつけたなら、人生はもっと暮らしやすくなる。
運命の女神たちが人間の運命を決定するとき、そこには憐憫もなければ公平感もない。
本当の性格は、酔っ払っているときに現れる。
幸福を手にするための戦いは美しいものです。
完全な愛というものは、もっとも美しい欲求不満だ。なぜならそれは、言葉以上のものだから。
私たちは生き方を見失ってしまったのだ。欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へと私たちを行進させた。私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。ゆとりを与えてくれる機械により、貧困を作り上げた。知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄情にした。機械よりも、私たちには人類愛が必要なのだ。賢さよりも、優しさや思いやりが必要なのだ。そういう感情なしには、世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。
母の言葉を借りると、結局、客人というものはケーキと同じで、滞在期間が長くなると味は落ちるというのである。
意味を考えていたら始まらないよ。人生ってのは欲望さ。意味なんてどうでもいいじゃないか。
4
チャーリー・チャップリンのすべての名言