チャーリー・チャップリン
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必要なのは知識でなく思いやりである。思いやりがなければ残るのは暴力だけである。心に愛を知らぬものだけが憎しみ合うのだ。人生はもっと美しく、もっと素晴らしいはずだ。
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妙なもので、舞台が失敗と決まると、かえって気は軽くなり、心の重荷も降りた。アメリカには、ほかにチャンスがいくらでもある。どうして舞台ばかりに噛り付いているのだ?何も芸術に一生をささげたわけじゃない。商売をかえろ!私はようやく自信を取り戻しだした。そうだ、どうなろうとアメリカで頑張ろう。そう私は決心した。
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一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。殺人は数によって神聖化させられる。
2
当時の私たちのようなどん底暮らしをしていると、つい言葉づかいなど構わないようになりがちだった。しかし母は、いつも周囲の風に馴染まぬように心がけ、家族の言葉づかいにも注意深く心を配り、文法上の誤りなどは訂正し、私たちが周りとは違った人間なのだという自覚を植え付けようとした。
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貧乏は楽しいものだと他人に思わせるのはけしからん態度である。貧乏に対してノスタルジアを感じたり、その中に自由を見だしたりする人にはまだ会ったことがない。名声や巨富は拘束を意味するなどと言って貧乏人を説得することは誰にもできまい。現に私は富の中になんの拘束も発見しない。それどころか、私はその中にたくさんの自由を発見するものである。
成功は人を愛想よくする。私はスタジオの人たち、誰ともみんな親しくなった。エキストラから道具方、衣装係からカメラマンに至るまで、私はみんなの「チャーリー」になった。もともとあまり社交好きではなかったが、さすがにこれは嬉しかった。つまり、みんなが親しんでくれるというのは、とりもなおさず私が成功者だという証拠だったからである。
完全な愛は一人の人間が表現できる範囲を超えている。
権力と威厳を持ちすぎる者は、いつでも最後には人々の嘲笑の的となる。
本当の性格は、酔っ払っているときに現れる。
母は私に舞台に対する興味を植えつけだした。自分には才能があると、私が思い込むように仕向けるのである。
私たちがみんなで、小さな礼儀作法に気をつけたなら、人生はもっと暮らしやすくなる。
私たちは生き方を見失ってしまったのだ。欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へと私たちを行進させた。私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。ゆとりを与えてくれる機械により、貧困を作り上げた。知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄情にした。機械よりも、私たちには人類愛が必要なのだ。賢さよりも、優しさや思いやりが必要なのだ。そういう感情なしには、世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。
完全な愛というものは、もっとも美しい欲求不満だ。なぜならそれは、言葉以上のものだから。
わずかの人間で決めた賞なんて、そうたいした名誉ではない。私のほしいのは大衆の喝采だ。大衆が私の仕事を賞賛してくれるならば、それで十分だ。
私は悲劇を愛する。悲劇の底にはなにかしら美しいものがあるからこそ、愛するのだ。
運命の女神たちが人間の運命を決定するとき、そこには憐憫もなければ公平感もない。
意味を考えていたら始まらないよ。人生ってのは欲望さ。意味なんてどうでもいいじゃないか。
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母の言葉を借りると、結局、客人というものはケーキと同じで、滞在期間が長くなると味は落ちるというのである。
偉大な俳優になるために必要なのは、演技をする自分を愛すること。
一人殺せば悪党で、百万人だと英雄だ。数が殺人を正当化する。
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