美輪明宏
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白の白さを際立たせるには、その白のかたわらに黒い色のものを置けばよいのです。黒の黒さが深く、濃ければ濃いほど、黄なりの白さのものでも真っ白に見えるものなのです。黒は苦労です。苦労したことが多く、苦しみの深さが深ければ深いほど幸せが訪れたとき、それがどんなにささやかな幸せでも、大きな幸福感として満喫できるものなのです。
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人並みに働いている人というのは、やはり人並みの生活なのです。そして、人並み以上、頭ひとつ出している人は、ほかの人たちの2倍3倍も働いているのです。頭脳労働も肉体労働も両方。つまり、出し惜しみをしないのです。苦労の出し惜しみをしない人は、それだけで恵まれています。
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愛する人に「愛してるよ」と言える幸せ…。感謝の心を持てば生きるエネルギーが湧いてくる。
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不幸な家庭に育った人は強く生きる能力を持つ人。あながち不幸ではない。
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男の親子は照れくさい。どんなに愛していてもそれを口に出すことを潔しとしないもの。
信用したり期待しなければ裏切られることもないのです。それを頭に入れておくと、意外と対人関係は楽になります。
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貧しい時代の苦労はお金で買えない貴重な体験。どんなに辛くても楽なほうへ逃げない。人にできない苦労ほど、いつか楽しい思い出になる。
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親に感謝する気持ちは親が亡くなった後でも届きます。例えこの世にいなくても親子の理解を深めることができるのです。
色気とは仕草や形ではなく、精神的に相手を包んであげる上品な優しさのこと。
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白が幸福、黒が苦労とするならば、白の白さを際立たせるには、黒を隣に置いてみることです。
教養がなくても、器量が悪くても、一生懸命働いて正直な人は信用があるから、誰かが助けてくれるのです。だからどん底まで落ちることがない。
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戦争とは、あなたの愛する人が死ぬ、ということです。
子供が幼いときは親が世話をする。親が年老いたら子供が世話をする。役割の交代。それが人間の順番。
貧しい生活の中でしか学べない生活の知恵がある。苦あれば楽あり。これも正負の法則。
恋とは自分本位なもの、愛とは相手本位なもの。
努力しない人も平等になどと、そんなバカなことはありません。それこそ不平等です。努力した人もしない人も同じ収入で、同じ家に住んで、同じ洋服を着て、同じ食べ物を食べる。それでは正直者がバカを見ます。うらやましいのだったら、妬ましいのだったら、自分もそれ以上に努力すれば報われるのです。
人生は常に二番手、三番手で走っている方が得策で、平穏無事でいられるのです。結局は腹六分の人生が一番幸せということなのです。
今片づけなくてはいけないのは、部屋や引き出しの中ではなく自分自身。
自分はいったい何者なのか。
似たもの同士がいがみ合うのは、自分の欠点を相手に見つけるから。親子でも、感謝の気持ちを忘れず、自然体で付き合えば楽になる。
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