林真理子
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自分の美しさは自分にすべて責任があるんです。
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平地にいるうちには、見えてこない景色ってあると思うんです。平地にいる人は、そういう人生しか知らない。でも何かを求めて上り始めると、もっと上があることが分かってくる。すごくつらい。もう下りようと思って下を見る。でももうあの平坦な地には戻れなくなっている自分がいる。見える景色がまるで違いますから。だから歯を食いしばって、さらに上に上ってみる。これが、野心というものだと思います。
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何をするにも、遅すぎることはありません。今からでも、やりたいと思ったことをすればいい。
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夫にもらったお金で美容院に行くより、自分のお金を遣うことで、女性はキレイになっていくんだと思う。
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私の場合、仕事やプライベートで何年かおきに必ず、嫌なことが起きる。すると「来てる、来てる。課題が来た」という感覚になり、「今、試されているな」と感じるんです。そんな時は、「この嫌な波をどう乗り越えていくかなあ」と、考えます。
男は後になってわかるクジみたいなもんなんだよ。もしかすると大当たりかもしれないし、大はずれかもしれない。
困ったことに、四十代はまだ充分に若く美しい。
したことの後悔は、日に日に小さくすることが出来る。していないことの後悔は、日に日に大きくなる。
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他人の恋愛にむやみに興味を持ちたがる女というのは、決して主人公になれない。
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夫の悪口を言いまくることは、そんな男を選んだ自分がいかに馬鹿か、天下に公表しているようなものだ。
「林真理子はもうおしまいだ」と、これまで何度となく言われてきました。でも、ちゃんと乗り越えてきた。「こんなことくらいで」と思うようにしています。世の中の大抵のことで、解決できないことはないと思います。
昔のほうがキレイだった、幸せだったと思う人生はつまらない。
どうせ完璧な男の人なんていないんだから、ひらめいたら結婚してもいいと思うし、離婚をすすめるわけじゃないけどダメだったらしかたのないことだと思うの。
男を待つ十分、二十分という時間は、女を飛躍的に美しくする。
「知」に対する憧れが今でも、ますます強くなっているのを感じるんです。「まだまだ知らないことが多い」「もっと勉強しなきゃ」と、素直に思う。そう思えることが、幸せです。
自己評価が高いって、生きていくうえで大切なことなんですよ。高い自己評価をどう保つのか自分なりに分析したところ、「人に褒められたことをよく覚えている」。褒められたことは、お世辞だなんて思いません。何か1つでも褒められたら、それを10倍くらいに捉えて覚えておく。それが、私の強さにつながっていると思います。
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あんまり若くない女って、どうしてこう運命っていう言葉に弱いのかしら。
しかしそれにしてもなかなかいい時代が来たではないか。若い男の子たちが、知的で美しい中年女性たちに本気で憧れてくれる。
全く男っ気がない女に恋のチャンスは訪れない、などということは誰でも知っている真実。
人間にとって、恋愛ほど、こんなに気持ちを高揚させ心に波を立ててくれるものはほかにありません。
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林真理子のすべての名言