柳井正
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商売とは成功したと思った時点で、ダメになります。成功はマンネリ、保守化、形式化、慢心を生むからです。だから企業の存続発展のためには、小さい失敗をどんどんすべきだと思います。致命的な失敗をする前に、ちいさい失敗を何回もして、それを財産にとらえて次に生かすのです。失敗して、転んで、起き上がる。その繰り返しの中で学んでいかなければいけない。最悪なのは失敗を恐れて立ち止まったり、ためらって何もしないことです。
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自分から変わろうと思わないといけない。評論家や傍観者ではダメだ。
自分はこれをやりたいと心底思わないといけない。人の意見でやっていては駄目です。
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会社を沸騰させて飛び上がるほど熱くしないと、普通のサラリーマン体質の人には危機感が伝わらない。
困難な時代だからこそニーズが産まれる。
起業をするのに、特に素質は必要ないと思います。僕はほとんどの人が起業できると思っています。
経営書を読むとき、漠然と活字を追っているわけではなく、読みながらこの会社を自分が経営していたらどうする、と登場する経営者を自らに置き換えて考える。著者が書いたことと自分の想像を突き合わせながらページをめくっています。そうしないと本を読んだという気がしない。
去年と同じことをやっていたら、お客様はどんどん減って行く。
勉強したいと思う源泉は、新しいもの、珍しいもの、自分とは違うものに対する好奇心です。
日本には人、モノ、カネ、インフラのすべてが揃っています。やる気さえあれば、日本は最高の立地と言える。チャンスはたくさんある。
達成感が非常に大切なんです。腰を据えて一つひとつの仕事をやりきる。このやり遂げた積み重ねで、人は成長していきます。ですから必ず、どんな小さなことでもいいですからやりきってください。
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「ピンチ=チャンス」「チャンス=ピンチ」だと思います。苦しければ苦しいほどチャンスは大きい。
自分のやっていることが、間違っているのではないかと、いつも考えるべきです。経営、店舗、商品、人事などについて、日頃から根本的に否定していくことです。ずっと自己肯定が続くと、時代とズレていき、ある日、気づいたら手遅れだった、ということになりかねない。昨年売れた商品が、今年も売れるという保証はない。もちろん、経営の本質的な部分は通用しますが、表面的な方法は変えなければなりません。
最も重要なのが顧客だ。顧客が不在なら、そもそもビジネスは成立しないからだ。
いまの若い人は豊かになったからか、他人に学ぶ心がないし、物事を多面的に見る力が欠けているように思います。モノの見方が教科書的だし、常識的なところも気になります。若い人にはもっと日本の先人たちに学んでほしいと思います。
「燃える闘魂」を持っていれば人生はがらりと変わる。希望を持つことで人生の回転が変わり、いい方向に進んでいく。頭のいい人は自分の考えがすべてだと思いがちです。なかなか他人の意見を受け入れようとしません。実際に仕事をするには他人の意見に対する理解力が必要なんです。自分の視点だけで世の中を眺めるのでなく、上の人の視線になって想像する場面もあれば、下の人の視線で考えることもある。
たとえ再建に失敗したとしても、失敗した人のほうが見込みがあります。何もしない人が一番ダメ。
世の中はもう危機だらけで、危機を楽しみながら、どうやって世界を変えていくかを考えないといけない。
店を開けていればお客様は来て当然、売れるのは当たり前と考えるのは大間違い。
強みを活かしていくためには、自分の弱みを自覚し、どのようにして強みを伝えていけばよいのかを考えて口に出して表現し、実行することが最も大事だと思います。
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