言葉の出生を訪ね、理解したことを書いていく。
井上ひさし
井上ひさしのその他の名言
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難しくて、訳がわからなくて、やっと読みとくと、実にくだらない、平凡な、「そんなこと俺だって考えているよ」といった中身。難しい、訳のわからない文章でごまかして書いているのが、なかなか多いんですね。
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男を言いあらわすのに「可憐虫」というコトバがあることからも明らかなように、男、あるいは亭主なるものは地べたを這いずりまわる虫さながらに、可憐で哀れな存在ではないだろうか……。
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目先のよく見えるお道化者は、決して頂上を極めてやろうなどという野望は抱かない。またどうしても己が野望を実現したいと思うときは、別のものになって再登場する。
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辞書はよき相談相手であり、友人であり、いろんなことを教えてくれるおじさんなのです。そんなふうに辞書と付き合えば、一生の得ですよ。
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日頃から自分の好みをよく知り、おのれの感受性をよく磨きながら、自分の好みに合う文章家、それも少しでもいい文章家と巡り合うことを願うしかない。つまり文章上達法とはいかに本を読むかに極まるのである。
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雄々しくネコは生きるのだ。尾をふるのはもうやめなのだ。失敗おそれてならぬのだ。尻尾を振ってはならぬのだ。女々しくあってはならぬのだ。お目々を高く上げるのだ。
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朝目覚めたときに、今日も頑張ろうと思えることが大切。そう思えなくなったら、その原因はなんなのかを自分で見つめる必要がある。