ピーター・ドラッカー
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教養ある人間とは、勉強し続けなければならないことを自覚している人間のことである。
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コミットメントなしでは、単に約束と希望があるだけで、そこに計画はない。
あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。最初に問うべきは、我々の強みは何かである。
専門家はリーダーシップをとらなければならない。しかし一人ひとりの人間が、技術的な改善に関心をもつことによって企業は強くなる。自らの製品と工場に一体感をもつ者が生産性の高いことについては、異論を見出せない。
リスクには2種類ある。踏むには危険が大きすぎるリスク。それと逃すにはあまりにも惜しいリスクだ。
正しい構造が成果を約束してくれるわけではない。しかし、間違った構造は成果を生まず、最高の努力を無駄にしてしまう。
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改善の目的は、製品やサービスを改良し、2・3年後にはまったく新しい製品やサービスにしてしまうことである。
業績を上げる最大のカギは責任感である。権威や権限ではない。
複雑なものというのは、大抵うまくいかない。
本物の変化とは人が行うことであり、一時の変化とは人が言うことである。
計画は紙の上で消える。よき意図の表明に終わる。実行されることは稀である。
人間にとって成長ないし発展とは、何に対して貢献すべきかを自らが決定できるようになることである。
マネジメントとは実践である。その本質は知ることではなく、行うことにある。
企業の目的は顧客の創造である。したがって企業は、ふたつの、ふたつだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。
驕るな。企業は社会に存在させていただいているものだ。
21世紀の最大の不安定化要因は人口の構造変化である。ただし、先進国における最大の問題は高齢化ではない。少子化のほうである。
意思決定における第一の原則は、意見の対立を見ないときには決定を行わないことである。
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変化はコントロールできない。できることは、その先頭にたつことだけである。
未来に何かを起こすには、勇気を必要とする。努力を必要とする。信念を必要とする。決定のためには、いろいろな案がなくてはならない。ただし、可・否の二案だけでは不足だ。決定しないという決定もあることを忘れない方がいい。反対論がない場合には結論を出してはならない。勇気と勉強に不足があれば反対論は出ない。
いまさら、自分を変えようとしてはならない。そんなのは、うまくいくわけがない。自分の得意とする仕事のやり方を向上させることに、力を入れるべきである。人の卓越性は、ひとつの分野、あるいはわずかの分野においてのみ、実現されるのである。
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