ピーター・ドラッカー
1
チャンスとは、ひとつのことに心に集中することによって、かろうじて見つけることができるものである。
2
今日、完全な青写真を提示している者は、何が本当の問題かを知らないことを暗に白状しているにすぎない。
3
判断の代わりに公式を使うことは、つねに間違いである。
すべての文明、あるいは国の中で、日本だけは、目よりも、心で接することによって理解できる国である。
0
私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。次に、時間を管理すべく自らの時間を奪おうとする非生産的な要素を退ける。
現状を把握しなければ未来は語れない。
知識労働者を直接、あるいは細かく監督することはできない。彼らには助力を与えることができるだけである。知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。自らの仕事を業績や貢献に結び付けるべく、すなわち成果を上げるべく、自らをマネジメントしなければならない。
知的労働者が成果をあげるための第一歩は、実際の時間の使い方を記録することである。時間を記録する、整理する、まとめるの3段階にわたるプロセスが、成果をあげるための時間管理の基本となる。
表の風に吹かれろ!
経済人の終わり。
選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである。
たいていの経営者は、その時間の大半を過ぎ去った「昨日」の諸問題に費やしている。
革新とは、単なる方法ではなくて、新しい世界観を意味する。
なにかが成し遂げられるときには、かならずその使命のほかには何も考えられない偏執狂的な人間がいるものだ。
イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。
これからは、誰もが自らをマネジメントしなければならない。自らを最も貢献できる場所に置き、成長していかなければならない。
事業を行うときは、次の4つの条件を満たしておかなければならない。まず経営環境、使命、強みが現実と一致していること。そして、それらの条件が互いに合致していること。そして、周知徹底されなければならない。さらに、たえず検証されなければならない。
予期せぬ成功はマネジメントに対する挑戦である。
行動と動作を混同してはいけない。製品、サービス、プロセスが成果を生まなくなり、その廃棄が必要になると、あらゆる組織が組織改革に走る。もちろん、組織改革が必要なことは多い。だがそれは、何をいかに行うかという問題に取り組んだ後に行うことである。組織改革だけでは、単なる動作であって、意味ある行動の代わりとはならない。
組織の活動や業績に実質的な貢献をなすべき知識労働者は、すべてエグゼクティブである。組織の活動や業績とは、企業の場合新製品を出すことであり、市場で大きなシェアを獲得することである。病院の場合は、患者に優れた医療サービスを提供することである。組織のそのような能力に実質的な影響を及ぼすために、知識労働者は意思決定をしなければならない。命令に従って行動すればよいというわけにはいかない。自らの貢献について責任を負わなければならない。
ピーター・ドラッカーのすべての名言