ピーター・ドラッカー
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事業を行うときは、次の4つの条件を満たしておかなければならない。まず経営環境、使命、強みが現実と一致していること。そして、それらの条件が互いに合致していること。そして、周知徹底されなければならない。さらに、たえず検証されなければならない。
予期せぬ成功はマネジメントに対する挑戦である。
行動と動作を混同してはいけない。製品、サービス、プロセスが成果を生まなくなり、その廃棄が必要になると、あらゆる組織が組織改革に走る。もちろん、組織改革が必要なことは多い。だがそれは、何をいかに行うかという問題に取り組んだ後に行うことである。組織改革だけでは、単なる動作であって、意味ある行動の代わりとはならない。
ものごとをなすべき者の仕事は、成果を上げることである。ものごとをなすということは、成果を上げるということである。企業、病院、政府機関、労働組合、軍隊のいずれにあろうとも、そこに働くものは常に、なすべきことをなすことを期待される。それにもかかわらず、ものごとをなすべき者のうち、大きな成果を上げている者は少ない。
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選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである。
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革新とは、単なる方法ではなくて、新しい世界観を意味する。
なにかが成し遂げられるときには、かならずその使命のほかには何も考えられない偏執狂的な人間がいるものだ。
イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。
知識労働は三種類ある。第一に仕事の成果が純粋に質の問題であるもの。第二に、質と量を共に成果とすべきもの。第三に仕事の成果が肉体労働と同類の仕事が多数あるもの。知識労働の生産性を高めるには、その仕事が成果に関して、いずれの範疇に属するかを知っておく必要がある。
学ぶことのできない資質、習得することができず、もともと持っていなければならない資質がある。他から得ることができず、どうしても自ら身につけていなければならない資質がある。才能ではなく真摯さである。
私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。次に、時間を管理すべく自らの時間を奪おうとする非生産的な要素を退ける。
最も重要なのは、タスクに目を配ることであって、自分自身についてではない。
学問的な言い方ではないが、仕事ができる組織は仕事を楽しんでいる。
全力を注がなければ、あなたに未来は無い。
経営者が第一になすべき、また絶えず行うべき職責は、現存の資源を用いて最高の成果をあげることである。
階層をなす組織の危険は、上司の言うことを部下がそのまま実行することだ。
真のイノベーションと新奇さを混同してはいけない。イノベーションは価値を生む。新奇さは面白いだけである。ところが組織の多くが毎日同じことを行い、毎日同じものをつくることに飽きたというだけで、新奇なものに取り組んでしまう。
市場において目指すべき地位は、最大ではなく、最適である。
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時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを知らなければならない。
経営者に必要なのは高潔な人格だ。
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