ピーター・ドラッカー
0
ビジネスの目的の正しい定義はただひとつ。顧客を作り出すことである。
企業の目的と使命を定義するとき、出発点はひとつしかない。顧客である。顧客を満足させることが企業の使命であり、目的である。
1
忙しい人達が、やめても問題ないことをいかに多くしているかは驚くほどである。なすべきことは、自分自身、自らの組織、他の組織に何ら貢献しない仕事に対しては、ノーと言うことである。
3
知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」である。手っ取り早く、しかも、おそらく最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義しなおすことである。とくに、行う必要のない仕事をやめることである。
現実とつじつまが合わないイノベーションを手掛けてはいけない。そのようなイノベーションが実を結ぶことは希である。たんにその新奇さのゆえに、魅力的に見えることが少なくない。しかし、それらの多くはたとえ失敗しなくとも、莫大な資金と時間を要する。
以前にも成功をおさめたからといって、今度も以前と同様の仕事のやり方をし続ける経営者というものは、必然的に失敗する運命にある。
新しい事業をつくり出すときは、大きなビジョンである必要はない。しかし、今日の常識とは違うものでなければならない。
組織にとっては、リーダーを育てることのほうが、製品を効率よく低コストで生産することよりも重要である。
昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが明日をつくることよりも大きなリスクを伴う。
事業とは何かを問われると、たいていの企業人は利益を得るための組織と答える。たいていの経済学者も同じように答える。この答えは間違いなだけではなく、的外れである。
時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを知らなければならない。
経営者が第一になすべき、また絶えず行うべき職責は、現存の資源を用いて最高の成果をあげることである。
階層をなす組織の危険は、上司の言うことを部下がそのまま実行することだ。
真のイノベーションと新奇さを混同してはいけない。イノベーションは価値を生む。新奇さは面白いだけである。ところが組織の多くが毎日同じことを行い、毎日同じものをつくることに飽きたというだけで、新奇なものに取り組んでしまう。
企業にとって何よりも大事なのは、新しい生きたアイデアをどう生むかだ。
市場において目指すべき地位は、最大ではなく、最適である。
2
最も重要なのは、タスクに目を配ることであって、自分自身についてではない。
学問的な言い方ではないが、仕事ができる組織は仕事を楽しんでいる。
全力を注がなければ、あなたに未来は無い。
目標は絶対のものではなく、方向を示すものである。
ピーター・ドラッカーのすべての名言