さだまさし
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子供の心の揺れが分からないようでは、親失格です。
恋愛中の女性に彼の魅力を問えば、十中八九「優しさ」をあげつらう。女性が男性に優しさを求める理由は明白、すなわち、女に都合が良いのである。だが、この場合の優しさは半ば、ひとつの女性サイドのお仕着せでもある。というのは10人中、8人も9人も優しい男がいたら、世の中、終わりだからである。
本当の会話とは体温計です。
今の日本人に一番欠けてる言葉は、「惜しまない」ではないかと思う。みんな、なぜいろんなことを惜しむんでしょう。
恋愛は100%の天然果汁ではない。少なくとも最低50%の虚像と、最大50%の実像を含有する。恋愛とは男女なる逆方向に向かう異なったベクトルの合体を示す公式である。ただしこの公式は不思議にも定義を持たないものである。
貧しさを知らなければ、本当の意味での豊かさはわからないと思うんですよ。
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お客さんと向かい合って、「今日のコンサートが、ラスト・コンサートとなっても恥ずかしくないステージをやろう」というのが今の自分のテーマ。
僕は、まだ独身の男性に声を大にして言いたいですね。結婚する相手を選ぶときは、自分にとってよい解説者になりそうな人を選びなさい、と。二人だけで過ごしている分には関係ないけれど、将来自分が父親になって、相手が母親になることを考えるなら、間違いなく大切な基準です。
饒舌に話す必要はありません。
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「未来」という時空間は、「今とても想像もできないような素敵なこと」が起きる可能性のある時空間」なのです。今どのような悩みや苦しみを抱えていたとしても、たとえ幾つになっても、「明日」という日が来る限り、「未来」には今日想像もできないすばらしいことが起きるのだと信じてください。
毎日、子供の目をしっかりと見て「いってらっしゃい」「おかえり」と言っていますか。
年をとるごとに、「惜しんだら終わり」って自分に言い聞かせてきたんです。「不惜身命」という言葉があるように、あるものは惜しまず、すべてを捧げようって。
感謝の言葉やねぎらいの言葉は、どうかはっきりと口に出してください。口に出さない言葉が聞こえることはありますが、それはそれ相応の信頼関係の上でのことなのです。それを造るためにまずは言葉は思うだけでなく、口に出しましょう。
自分の謙虚さを計る物差しとして「神様」は存在する。「このような仕事をさせてくださってありがとうございます」と頭を下げられる人のところに「神様」は降臨するのだと僕は思います。だって「これは自分がやったんだから、すべて自分の力なんだ」と思える人に神様は不要です。
悲しいとき、僕は歌を選ぶ。傷を広げぬよう。傷を誤魔化さぬよう。
今たくさんの人が幸せを見失っているとするならば、それは温かな会話をなくしているから。
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「暗い」と言われる人は優しい人なんです。
修行とは、苦しさを言うのじゃない。苦しさを楽しむ心を作る勉強のこと。
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人は皆、それぞれに自分の時刻表を持っている。
決して無力ではない。微力だけども、無力ではない。
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さだまさしのすべての名言