さだまさし
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恋愛中の女性に彼の魅力を問えば、十中八九「優しさ」をあげつらう。女性が男性に優しさを求める理由は明白、すなわち、女に都合が良いのである。だが、この場合の優しさは半ば、ひとつの女性サイドのお仕着せでもある。というのは10人中、8人も9人も優しい男がいたら、世の中、終わりだからである。
何かに感謝しなくても最低限食えてしまう、生活できてしまうっていうのは恐ろしいことですね。みんな、今の自分がどれだけ恵まれているか、豊かなのかわからなくて、疑問を持たなくなった。
貧しさを知らなければ、本当の意味での豊かさはわからないと思うんですよ。
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本当の会話とは体温計です。
恋愛は100%の天然果汁ではない。少なくとも最低50%の虚像と、最大50%の実像を含有する。恋愛とは男女なる逆方向に向かう異なったベクトルの合体を示す公式である。ただしこの公式は不思議にも定義を持たないものである。
「未来」という時空間は、「今とても想像もできないような素敵なこと」が起きる可能性のある時空間」なのです。今どのような悩みや苦しみを抱えていたとしても、たとえ幾つになっても、「明日」という日が来る限り、「未来」には今日想像もできないすばらしいことが起きるのだと信じてください。
饒舌に話す必要はありません。
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お客さんと向かい合って、「今日のコンサートが、ラスト・コンサートとなっても恥ずかしくないステージをやろう」というのが今の自分のテーマ。
自分の謙虚さを計る物差しとして「神様」は存在する。「このような仕事をさせてくださってありがとうございます」と頭を下げられる人のところに「神様」は降臨するのだと僕は思います。だって「これは自分がやったんだから、すべて自分の力なんだ」と思える人に神様は不要です。
毎日、子供の目をしっかりと見て「いってらっしゃい」「おかえり」と言っていますか。
年をとるごとに、「惜しんだら終わり」って自分に言い聞かせてきたんです。「不惜身命」という言葉があるように、あるものは惜しまず、すべてを捧げようって。
今たくさんの人が幸せを見失っているとするならば、それは温かな会話をなくしているから。
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「暗い」と言われる人は優しい人なんです。
人は皆、それぞれに自分の時刻表を持っている。
風の日には誰だって目をつぶる。
雨の日には誰だって傘をさすもの。
この世の中に不幸なんて存在しない。普段の生活に幸せを見つけ出せないから不幸に感じる。
幸福というのは、いつも持ち歩いているものです。みんなのポケットにも、たくさん入っているんですよ。
借金がなければ、こんなに長い間、歌を作ったり、歌ったりしてこなかったと思います。
決して無力ではない。微力だけども、無力ではない。
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さだまさしのすべての名言