竹田和平
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基本は割安な株を買うこと。しかし、大企業の子会社はダメです。親が腐ると子も腐るからです。親会社から理不尽な取引を押しつけられても、親からの天下り経営者では、それを断ることもできません。経営者が株主の方向ではなく、親会社の方しか見ない状況。それではダメなんです。小さくてもしっかりと独立した会社の、安値を買っていかなければならない。
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危険を見つめると、「一寸先は闇」になります。しかし、チャンスを見つめると、「一寸先は光」になります。
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人間、正当に評価してもらえないと、やる気も出ませんし、満足に働く力も出てこない。
信念を持ち続けていれば求めた世界がやってきてくれる。
私が買っている株だからという理由で、同じ株を買ってはいけません。私はその株を、みなさんよりずっと前に、みなさんよりも安い値段で買っているはずですから。
物事がうまくいかないときや、思うようにならないとき、私たちはいつもと変わったこと、違ったことをしたがるものです。時には、普段やったこともない、「凄いこと」をやってやろうと力んだりする。変わったこと、凄い事をしないと、苦しい局面を打開できない。そう思い込んで、つい答えや解決法を遠い所、高いところへ設定したがるのです。しかし、それはたいていの場合、逆効果に終わります。難しい問題を難しく解こうとすると、事態はもっとこんがらがってしまうからです。何か困ったことや悩みごとがあって、それが困難な問題であればあるほど、「あたりまえのこと」から始める。ふだんと変わらないことを、いつもより、少しだけ、しっかりやる。そんな「あたりまえをおろそかにしない」姿勢が、何より大切になってくるのです。
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商売人は、人に愛され、引き立てられなければ、決して成功できない。
経営者は能力があっても気がしっかりしていなければダメです。もちろん気力だけでもダメですが。世のため人のためにやりたいという気概のある人が結果として成功しています。たとえいま上手くいっていなくても、きちんとやるべきことを宣言できる人であれば大丈夫です。
僕は、会社の大株主欄に個人投資家の名前が多くあるような会社の方が良いように思います。そういう会社は、個人投資家をきちんと優遇してくれる会社だと思えるからです。
美しき夢いかに多くあれど。
人間というのは情報の袋みたいなもの。どんな情報を入れられたかによって、人間の骨格は決まってしまう。
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仕事をする時に一番成功するのは、「楽しい」ということですよ。だから自分が楽しい、人が楽しい、お客様が楽しい、みんなが楽しい。これは成功します。
確実なのは、いま現在の財務の数字だけです。もし粉飾していなければですが。
明日というのは、「どうなる」じゃないんですよ。明日は我々が「創る」んです。
十分に力を持った人が変化して、新しい仕事に取り組んでいき、元の職場を他の人に残してやらないといけません。そして、金のある人は文化に投資し、消費していかなければなりません。格差がいけないのではないんです。能力のある人が文化に金を使わず、新しい仕事に移っていかないことが問題なんです。
長期投資だと、買った株が値下がりすることは当然あります。実際に僕もリーマンショックのときに数百億円規模の含み損が出ました。しかし、いちいち不安がっていても始まりません。「いずれ上がる」と思ったし、株価が下がっても配当はある。株価が半値でも、配当はせいぜい一割しか減らないんですよ。慌てて売っても損するだけ。
扉を開けるごとにいいことがあると言い聞かせる。それが、わくわく生きる二つ目のコツ。
市場で生きている人が市場に見放されたら、自分を変えるしか方法はない。
金貨を与える喜びが10だとしましょう。しかし貰う側は10倍、つまり100喜んでくれるんです。すると90喜びが増したことになります。その90は巡りめぐって、自分のところに帰ってくるんです!帰ってこないことがないんです!
経営というのは自分が楽しんで、お客様が楽しんで、従業員が楽しむことですよ。それが実現すれば、成功します。
竹田和平のすべての名言