渡辺淳一
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男女の問題は学歴なんか関係なくて、経験と感性が重要なんです。
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いくら頭がよくても、「人と人」という、一番大切な関係を面倒臭がるようじゃ、先の見込みがない。
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女の方が男よりも、もともと性格はきつい。だから神は女の外見を優しく作った。男は性格が優しいので、その逆にした。
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やっぱり本当の大人の純愛は、精神と肉体の関係を両立させてこそ。
恋愛とかセックスは一種の癖でもあるから。
セックスは一般的に男主導。そこで女性の好みとか願いを聞き入れ、それに応じられるような柔軟性があるといい。
鈍感なのは素晴らしいことなんですよ。傷ついてもすぐに立ち直れるし、いろいろなことを言われてもすぐに忘れられる。
圧倒的な恋愛というのは、今はなかなかしづらい時代ですよね。
よく、老夫婦がしみじみと縁側でひなたぼっこしながら、「ほんとにおまえと一緒でよかった」といっている姿を、「素晴らしい」なんていう人がいるけど、ぽくは嫌だね。それはお互いにモテなくなって、気がついたら、老いた自分と老妻しかいなかった、というだけのことでしょう。
ドロドロがイヤだとか面倒だというのは、本当の意味で女と接し、愛し合っていないからだよ。セックスのドロドロではなく、そこに至るまでのゴタゴタがイヤなだけでしょ。
「ちょっとでいいからやらせて」なんて言うけど、「ちょっと」じゃダメなんだ。やるんならしっかりと。「キミをずっと大事にするからやらせて」でないと。
人間ですてきだと思うのは煩悩があるから。煩悩があって迷いがあって、悟りなんて永遠に来ない気がする。
小説の魅力というのは、現実にそのとおり「する」「しない」じゃなくて、もし機会があったら「してみたい」という読者の秘めた願望に、テーマがぶつかることだと思います。僕はその一点を矢で射貫きたいと常々考えている。
結婚という制度のために、不倫という純愛が否定される。
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老いた男の女に対する執着とか醜さとか、そういうのを前面に押し出して書いてみたい。
二人が快感を得て、よくなって初めてセックスって言うんだよ。
男女の恋愛小説は実感がないと絶対描けないですね。
男は60歳になろうと70歳になろうと常にええかっこしいで、定年なんて何でもないような顔をしているけど、本当は孤独で寂しい。特に地位があった人ほどそう。
付き合ってる女性が性的に満足を表現してくれると男って、本当にうれしいんですよ。自分の存在が認められたようで、これが一番なんです。
二兎を追うものは一兎をも得ず。というのは、二兎しか追わないから駄目なんだ。四兎も五兎も追わなきゃ!
渡辺淳一のすべての名言