ロマン・ロラン
1
人生は幾度かの死と、幾度かの復活の一続きである。
他人の後ろから行くものは、けっして前進しているのではない。
生き、苦しみ、戦うことだ。苦しみと、戦いと、雄々しく耐えていくことによってのみ、一個の人間になれる。
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英雄とは、自分のできることをする人だ。
真の偉大さは喜びの中でも苦難の中でも楽しむ力があることで見分けがつく。
太陽がないときには、それを創造することが芸術家の役割である。
愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない。
少しのきまじめさは恋愛においては結構だ。しかしあまり真面目すぎては困る。それは重荷であり、快楽でなくなる。
愛は信頼の行為である。神が存在するかしないかはどうでもよい。信ずるから信ずるのである。愛するから愛するのである。たいした理由はない。
2
もし世の中の人の苦しみに、一々足を止めていた日には、人は生きて行かれないだろう。どんな幸福も、他の人間の苦悩を食って生きているのだ。
人間の感情の四分の三は、子供っぽいものだ。残りの四分の一はもっと子供っぽい。
他人の上に太陽の光を注がんためには、自分のうちにそれをもっていなければいけない。
知識人は政治家を軽蔑し、政治家は知識人を軽蔑する。
人生は往復切符を発行していません。ひとたび出発したら、再び帰ってきません。
決して誤ることのないのは、何事もなさない者ばかりである。
われわれは戦い、そして勝利者とならねばならぬ。正義とは正しい者が勝つことだ。
流行はつねに前進していく。そして、精神の偽りの自由が絶えずせり上がっていく。ほとんど誰もそれに抵抗しようとはしない。
太陽は道徳的でも不道徳でもない。彼はあるがままのものである。彼は闇を征服する。芸術もまたかくのごとし。
人生で一番大切なことは、己の義務を果たすことである。
復活の前に、死がある。
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