白石康次郎
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人の力ではどうにもできない大海原、大自然を相手にすると、嫌でも自分の非力さ、小ささを感じずにはいられません。
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何が起こるか分からない。死ぬことだって想定内。
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人間はイメージできないものは絶対に実現できません。
絶対にその目標を達成するという強い気持ち。その気持ちが強ければ強いほど自分のアンテナの感度が高くなり、必要なものや情報、やるべきことも見えてきます。
大切なことは大志を抱き、それを成し遂げる技能と忍耐と仲間を持つこと。
ヨットで海を渡ることの何が素敵かというと、自分を見つめる時間が長いことですね。
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恥ずかしい失敗の先に、何か得るものがある。
失敗を受け入れられるようになるには、何度も試練を経験して、「精神筋肉」を鍛えるしかないと思います。
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海に出れば、船が壊れそうな嵐や、まったく風の吹かない日があるのは当たり前で、どちらも避けることはできません。しかし、これまで収まらない嵐はなかったし、風の吹かない日もありませんでした。つらいときは、この言葉を思い出してください。
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心・技・体を整えて、大胆なことを慎重に――これが成功の秘訣ですね。
僕は船に弱くて、いまでも航海に出て数日間は、船酔いで死ぬような思いをしています。また、ヨットはとにかくお金がかかるというのに、僕は大金持ちでもなければ、大スポンサーもいない。だから、船に乗っていないときはいつも、必死で資金集めに走り回っています。こんな僕のどこが、才能や環境に恵まれているといえますか。
最善を尽くし切ってもダメなものはダメなんです。
言うまでもなく、心・技・体はつながっていますから、その連携をしっかり意識して、調和させなければ、自分自身をベストな状態に保つことはできません。
僕が頑張ろうが頑張るまいが、自然はそんなこと考慮してはくれません。同じように、どんなに完璧な準備をしたとしても、次に僕が世界一周できる保証はありません。結果なんて誰にもわからないのだから、考えても仕方がない。それよりも、やれることをやって、失敗したらそれを受け入れることが重要です。
今やるべきことの優先順位を即座に判断して動かなくてはいけない。
ゴルファーの丸山茂樹さん以外にも、海外ツアーに挑戦した日本人ゴルファーは何人もいますが、彼ほどの成績を残している人はいません。丸山さんと他の人たちの違いは、早い段階から世界を意識してプレーしてきたかどうかだと思うのです。その意識こそが、彼の華々しい活躍を支えているのではないかと僕は考えます。
一人で大自然と対峙できることがヨットの魅力。
絶対に世界一周したいと思って頑張りました。やっぱり狙いは明確にしておくことが大事なんです。
先にある僕の夢は「世の中を明るく元気にしたい」ただそれだけのこと。
情けなさで逃げ出したくなりましたが、目標を変更しようという気にはなりませんでした。僕が心からやりたがっていたのはあくまで世界一周で、それ以外の何ものでもなかったからです。逆に二度の失敗でも揺らがないほど強く成功シーンをイメージできていたからこそ、達成することができたともいえます。
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