渡邉美樹
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私のモチベーションは完全な思い込みから生まれます。誰かに言われたわけではないけれど、「俺がやるんだ」と勝手に思っています。
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「君子は多ならんや」というように、あれもこれもできるわけがありません。やりたいことが数多くあっても、ある程度の絞り込みは必要です。絞り込みの基準は、好き嫌いでいいと思います。好きなことがたくさんあるという人は、好きなことを2つは極めることができないと自分に言い聞かせて、より自分の心が湧き立つ方に絞り込むべきでしょう。
大体、この会社は、儲かるから、儲かりそうだからで事業をはじめたことなんて今まで一度もないんです。外食事業だって、儲かりそうだからやったわけじゃない。そこに「出会い」「ふれあい」「やすらぎ」を提供したい。お客様の思い出と関わりたい。という想いがあったから。農業だってそう。お店に来るお客様が安心して口にできる安全な野菜を提供したかったから。環境もそうです。全部好きで始めたことなんです。
無理をすると無理が無理じゃなくなる。無理を一週間続けたら、それは無理じゃなくなるんです。人間というのは慣れがあるから。
厳しい現実の渦中にいる時には、これからもずっと同じ状況が続くように思ってしまうかもしれません。しかし、「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉があります。まるで潮の満ち引きのように、物事には良い時も悪い時もあります。
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自分と他人の個性をうまく組み合わせて、チームとしてのパフォーマンスを最大化するのが、リーダーの仕事。
計画を実行するためには強い意志が必要だと言われますが、それ以上に重要なのはイメージする力です。自分が本当にやりたいことを見つけて、カラーで思い描けるほどリアルにイメージできれば、人並み外れた意識などなくても、自ずとそれを実現させようという力が湧いてきます。
他人の顔色をうかがって仕事をしているのは、つまらないではありませんか。自分は、その仕事を何のためにやっているのか。会社全体のミッションや世の中への影響という点でどんな意味合いを持っているのか。そうした誇りを持たなければ、あなたの努力は空しいものになってしまうと思います。
何人の幸せに関われたかで、君の人生は何倍にも輝く。
失敗というのは明日のための経験なんです。成功へのプロセスなんです。計画変更のための一つの要因といってもいい。あきらめなければ、失敗にはならない。あきらめたときに、しっぱいになるわけであって、僕はいくつも失敗してきましたけど、全部いい経験だったと思っています。
勝負とは、必ず誰かが勝ち、必ず誰かが負けることになっている。そして、誰もが自分が勝ちたいと思うはずだ。では、どうすれば勝てるのか。その答えは、じつは簡単である。自分が勝つまで戦い続けることである。どんなに負けそうになっても、勝利をあきらめず戦い続けていれば、いつかは必ず勝つことができるのだ。負けとは、諦めである。どこかで諦めてしまったら、息もせずに戦い続け、自分の勝利を手にしてほしいと私は願っている。
「これまで」のことにとらわれると「こんなに人手やお金をかけたのだから、やめられない」と思いがちです。一方で「これから」のことを考えれば「黒字店を一気に2つ、3つ増やすために、赤字店を1つ潰そう」と考えられるでしょう。
「人より優れよ」ではなく、「自分だけの道を見つけなさい」と教えるべきである。
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あなたの人生では、あなたが主人公です。他人を気にしすぎることなく、自分が正しいと思うやり方でしっかりやれば、必ずどこかで見てくれている人がいます。
100人のリーダーがいたら、リーダーシップのあり方も100通りある。
現状の力を発揮するだけでは、そこに成長はありません。また人生は有限であり、ひょっとしたら明日は来ないかもしれません。毎日を悔いなく生ききるためには、プラス20%の無理が必要な締め切り設定でちょうどいいのです。
すべてが同じ状況であるにもかかわらず、その心が天国にもするし、地獄にもする。物事を辛いな、いやだなと思えば、実際に嫌なものになってしまう。しかし、その中で自分自身が成長しているとか、誰かの喜びにつながっているという実感があれば天国になるわけだ。これはすべてに対して言えることである。
人生の豊かさを決めるのは、六つの柱のバランスである。その六つの柱がバランスのとれた状態であれば、豊かな人生になるだろうと私は考える。その六つとは「仕事」「家庭」「教養」「財産」「趣味」「健康」である。人生という大きなテーマに対して漠然としか考えられないという人が多い。そうしたときに、六つの柱を一つずつ明らかにしていくと考えられるのである。
私の中ではワタミグルーブの各事業と社会貢献活動は境がありません。当社の経営理念である「地球上で一番たくさんのありがとうを集める」という点では、2つは同じですから。お金が「入る」「入らない」という違いはあるけれど、そのバランスを取って、ありがとうの数を最大にすることが私にとっての目的であり、経営です。
嫌な上司や仕事ができない上司が職場にいるのはよくある話ですが、そこで文句を言っても何も始まりません。それは外せない条件と理解したうえで、自分のミッションは何なのか、何ができるのかを考えることが重要です。
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