唐池恒二の名言
元JR九州社長
唐池恒二の名言。全68個。
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私はよく「お客様に対する気づきには三段階ある」と言っています。最初は、「お客様の存在に気づく」こと。次が「お客様の行動に気づく」こと。そして最後が「お客様の気持ちに気づく」こと。
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今までの鉄道会社の枠にとらわれず、新しいチャレンジをしていかなければ生き残れない。そんな危機感が、今のJR九州の社風を作った。
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「手間をかけよう、気を込めよう」。営業部長に就いた時も社長になっても、従業員に対してずっとこの言葉を繰り返し伝えてきた。
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お客様が少しでも心地よくなる、手間を惜しまない姿勢が高い付加価値となり、感動につながる。それこそが、ななつ星ブランドの真髄。
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分割民営化当時はまさに逆境でした。ただ、それを全社員が承知していましたから、当社は何とかしなければならないという気持ちでスタートできました。
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九州には山手線や東海道新幹線といったドル箱路線はありません。何もない中での、逆境からのスタートだった。だからこそ、新しいことに挑戦するしかなかった。
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豪華寝台列車「ななつ星」に乗車されるのは、偶然集まったというのではなく、「ななつ星」を目一杯楽しみたいという方ばかりです。お客さま同士が楽しさを高め合っていくようなところがあります。
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私は子供の頃から、「何をどう伝えると、相手は反応してくれるのか」について、常に考えてきました。そして今も、「いつ、どんな言葉を発すると、相手に伝えたいことが伝わるか」を考えて発信しています。
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どう伝えればメッセージが社員やスタッフの胸に残り、「自分ごと」として受け止めてくれるのかについて、徹底的に考える。そのことが大切。
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世界の豪華列車に乗車された方からも、オリエント・エクスプレスを超えたとお褒めいただくほどの評判をいただいている。世界トップクラスと控えめに表現してはいるが、私は世界一の列車だと信じている。
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会うのが嫌な人には、なるべく早く会いに行くことが大事。上司と部下との関係でもクレームでも、すぐ会わなければ会わないほど、問題は大きくなります。
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まちづくりはハードたけではなくてソフトが大事なんです。そこでイベントをする、あるいは人が動く。そこを訪れる仕掛けをする。
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成長するだけでなく、環境の変化に合わせて自ら変化しなければ企業は生き残れません。それは新しい事業に挑戦することだったり、社内組織を変えていくことだったりします。
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「うまや」は外国人のお客さまがとても多いんです。これからのビジネスを考えるうえで、日本の文化や伝統は、キーワードになると思います。
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組織はお役所的になりがちだからこそ、異端を尊ぶことに意味がある。そして果敢に挑戦した人をほめる。そうすると、放っておいても「みずからつくる」という社風が出来上がる。
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自ら「これは一生に一度の仕事だ」と思い始めると、とにかく良いものを作りたいという気持ちになる。「家族のため、地域のため、お客さまのために」と、人間が本来持つ大切な気持ちに還る。
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お客様が何も言わなくても、その心中を推し量ってサービスをすることが大事。一見、大変そうですが、相手の気持ちになって考えれば難しくはないはずです。
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私は「観光」という言葉が嫌いです。観光というのは中国の故事から来た言葉で、「光を観に来る」ということ。他から人に来てもらうことばかりが強調されて、双方向になっていない気がするからです。
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あるとき私は、工業デザイナーの水戸岡。その結果、週刊誌に「JR九州がいよいよ豪華寝台列車を走らせる」という記事が出てしまった。これはもう、やるしかないですよね。
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世界的な著名人であっても特別扱いはしない。そんなポリシーの徹底が、ブランド維持には重要だということは、世界最高峰との誉れ高いレストラン「エル・ブジ」から学んだ。
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お客様は、こちらの手間を見抜き、手間がかかっていない商品やサービスにはお金を払わない。「手間をかけることの大切さ」に社員一人ひとりが気づくことが、お客様から愛されるブランド構築の基。
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悩んだら声に出すといいでしょう。頭の中で考えるだけでなく、失敗しても「失敗したが、まあいいか」と声を出す。すると、悩みはスッキリ晴れます。
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JR九州では、ほとんどの社員が鉄道以外の業務に一度は出向します。むしろ、ずっと鉄道事業のままだと「俺、出世コースから外れたんじゃないか?」と不安になるそうです。こんな鉄道会社、他にないですよ。
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券売機の前でうろうろしているお客様がいたら、「切符の買い方がわからないのかな」と気づき、聞かれる前に案内する。行動というシグナルにいかに気づくかが大事。
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以前、当社の理念は「地域貢献」でした。私はそれを「地域を元気に」と言い換えた。すると、地域の人々がうれしくなるようなサービスを提供しなければいけないなど、社員は役割をイメージしやすくなる。