永守重信
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皆、夢を見なさすぎだ。大きな夢を見て、一心不乱に努力する。そうすればここぞと思ったら掴みかかることができる。
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トップに必要なのは「泣かない」「言い訳しない」「他責にしない」。
私なりに整理してみると、今後伸びていくのは「省エネ」「エコ」「軽薄短小」「ハーフプライス」の4つのテーマいずれかを満たすものでしょう。逆に、これらのテーマを裏返したものは廃れていくでしょう。別の言い方をすれば、浪費、無駄遣いが徹底的に嫌われる世の中になってくるのです。
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売り上げは企業にとって、人間に例えると血液。まず売り上げが先行しないと利益は出てこない。利益率を上げれば、利益が上がるという意見もあるが、売り上げを先行して伸ばすことが全体の業績回復のキーになってくる。
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小さな事業で成功して満足したり、長期政権が不必要に続いたりすると、経営がマンネリに陥る。このマンネリが会社を潰す。
僕は、講演時間の半分以上は質疑応答にしているんです。一方的に聞かされるより、本当に知りたいことを聞けるでしょう。
給料はちゃんと払って従業員を大事にすることが、結果的には株主にとっても利益になるわけです。
どこかで苦難とまではいかなくても大きな転換をする時期がないと次の成長の基盤構築ができない。成長の踊り場があったほうがその後に伸びる。
大事なのは「常に」、そして「徹底して」経営を動かし続けること。
心構えはすぐには変わらんよ。「千回言行」と呼ぶんだけど、要は千回言う。飽き飽きして辞めていく連中もいれば、理解してくれる人もいる。
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世の中の動きを、30年ぐらい先を見ないといけない。
変わってほしくない立場にある人は、変化のスピードをどうしても甘めに評価します。ここは注意して見ておかなければなりません。デジタルカメラが出始めたころ、大手フィルムメーカーのトップは「デジタルがフィルムと置き換わるには10年かかる」と公言していました。しかし、実際には3年くらいしかかかりませんでした。
リターンを早く求めたいからすぐ首を切る、資産を売却する。そうすることで企業価値は確かに上がるかもしらんけど、多くの従業員の生活が犠牲になる。従業員の首を切ってまで利益を上げなくてはならなかったら、僕は辞めます。
「幸運の前髪をつかめ」といわれる。普段から夢を見て努力し続けてこそ、それは可能になる。
若い時の失敗、挫折の経験が立派な経営者をつくる。
苦しいときこそチャンス。だから常に怠りない準備をして、必ず実行することが大事。こう考えていけば、目先のショックに怯える必要はどこにもない。
立派な経営者になるためには出来る限り多くの挫折の経験とジャッジの回数が必要です。
企業買収は、全体を100とすると買収時点ではまだ20なんですよ。残りの80はPMI。それを考えないとダメ。
現場従業員の気持ちをつかまなければ、メーカーは絶対に強くなれません。だから現地語の習得が不可欠なのです。望ましいのは日本人社員が現地語をマスターすることです。それが無理なら、相手国から日本への留学生を採用してオペレーションにあたらせます。このことは絶対に疎かにできないと思っています。
昔は築城3年、落城1日。いまは築城3年、落城3時間。
永守重信のすべての名言