イトーヨーカ堂の伊藤会長は温かい方だ。以前、うちが倒産するという噂が流れたとき電話をくれて、「矢野さん。一人で苦しむな。何でも俺に相談しろ」と言ってくれた。実際は会社が倒れる心配はなかったけれど、噂が流れただけで離れていく人がいる中で、伊藤会長の励ましには本当に元気づけられた。こういう人間性の持ち主だから、普段は怖くても、みんながついていくんだろう。
矢野博丈
矢野博丈のその他の名言
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私は経営計画というものをこれまでつくったことはありません。ずっと足元を固めることに必死だったから、先のことを考える余裕などなかったのです。
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何かを決めつけて、それに固執したらいけません。自分が正しいと思ったやり方で行き詰っても、それをさっさと認めて、朝令暮改すればいいんです。
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我々は在庫にしろアイテム数にしろ「無駄」で生きている会社なのです。POSシステムを一部の店に導入しましたが、売れ筋ばかりの店にすると面白くなくなります。効率や成長より、会社が続くことの方が大切です。
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努力は大切だけど、決して努力が万能ではないということも知っておかなければいけない。いくら努力してもダメなときはダメ。努力ですべてが解決すると思うのはおこがましいこと。
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海外では安いからダイソーで買うという消費者はいません。海外では最初から「高品質」をコンセプトにしています。価格を主要なコンセプトにしてはいけないと、日本で学びましたから。
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朝令暮改は悪い意味で使われることが多いですが、私はむしろ褒め言葉だと思います。環境に合わせて、どれだけ自分を変化させるられるか。それが厳しい時代を生き抜いている人とそうでない人の違いだと私は考えます。
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急成長してきたセリアや、キャンドゥのおかげで「潰れるかもしれない」と思えた。その危機感があったから持ち直すことができました。
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注意しなければならないのは、お客さんの変化はこれからも続くということです。いまのお客さんの傾向は、あくまでいまのものにすぎません。これからいくらでも変わっていく可能性があります。
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人間関係にも気を配り、慎重に相手と話し合い、少しずつことを進めてすらも、失敗するときは失敗します。でも、失敗するしか成長する方法はありません。失敗の苦しみや痛みが大きければ大きいほど鍛えられます。