レイ・クロック
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帽子をきちんとかぶらず、靴の手入れが行き届いていないのは、ずぼらな思考の表れである。
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私は良い製品以外何もいらない。これからはワインを送ったり、ディナーに誘ったり、クリスマスプレゼントを買ったりしないでくれ。コストを下げられるのなら、その分をマクドナルド店のフランチャイズオーナーに還元してほしいんだ。
職権は仕事とともにあるべきだ。たしかに間違った決断もおかしてしまうだろうが、それが人々を企業とともに成長させる唯一の方法なのだ。抑え付けようとすれば、息が詰まってしまい、良い人材は他へ流れていくだろう。
私の仕事は、顧客の売上げを伸ばすことで、顧客の利益を奪うことではない。
ライバルより先に店を開くんだ。金と活気を注ぎ込めば、町はマクドナルドを覚えてくれる。
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もっとよい15セントのハンバーガーを、迅速なサービスを、もっと清潔な場所を提供し続けることができないのなら、明日破産して、別のビジネスを最初から立ち上げた方がましだ。
Bedaring。
この国を素晴らしい国にしたのは、競争社会だ。競争相手が私のスタイルの真似をし、計画を盗むことは阻止できない。だが、彼らは私の脳内までは盗めない。だから彼らには1マイル半の距離を残しておいてやる。我々は自分の強さを鍛える。すなわちQSC&Vに力を入れるだけだ。
私は一夜にして成功をおさめたと思われているが、その一夜というのは三十年だ。思えば長い長い夜だった。
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マクドナルドの候補地を探すのは、創造欲が満たされる最も楽しい行為だ。候補地に初めて訪れた時点では、そこには何もない。ただ平地しかなく、誰の役にも立っていない。そこに、我々が店を建て、オペレーターがビジネスを始める。そして、50人から100人のスタッフを雇い、ゴミ収集人、造園技師、肉やパンやジャガイモを供給する人々に新しい仕事が生まれる。こうして何もない平地から、1年に100万ドルを生み出すビジネスができるのだ。それが現実するのを目の当たりにするたびに、非常に喜ばしい気持ちになる。
マクドナルドのフランチャイジーになるには、頭脳明晰である必要はなく、高校以上の学歴もいらないが、100%のエネルギーと時間を投入する覚悟が何より大切だ。常識を持ち、目標に向かっていく強い信念と、ハードワークを愛せる人間なら誰もが成功し、億万長者になれる。
我々が「QSC&V」という言葉を言うたびにレンガを積み上げていたとしたら、おそらく太平洋を横断する橋ができていただろう。
未熟でいるうちは成功できる。成熟した途端、腐敗が始まる。
私にとっては生きるか死ぬかの選択だった。マクドナルドで失敗すれば、私にはもう行く先がなかった。
誰かに幸福を与えることは不可能だ。独立宣言にもあるように、唯一できることは、その人に幸福を追う自由を与えることである。幸福とは約束できるものではない。それは、どれだけ頑張れたか、その人の努力によって得られる、その人次第のものだ。
クオリティを保つため、すべての過程において作業は標準化されなくてはならず、クルーは全員、同じ教育を受ける必要があった。
やり遂げろ!この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う。才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う。恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世界にいる。教育も違う。世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である。
リーダーの資質は、自らの中にある基準に現れる。
私は多くの人々に億万長者になるチャンスを与えたに過ぎない。彼らは自分で達したのだ。
私は特定の店舗やフランチャイズオーナーのクオリティによって顧客を増やすのではなく、どの店に行っても同じサービスが受けられるというように、マクドナルドというシステム自体に対するリピーターをつくりたかった。
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