富士山やヒマラヤでの清掃登山、沖縄での戦没者の遺骨収集など、批判も受けながら、でも「やるべきことだ」と思って始め、様々な活動を続けてきました。どの活動も始めた以上は続けなければいけないし、一時の正義感だけではつまずきます。やっぱり自分がワクワクしている時間がないとバランスが取れないんです。そういう意味でカメラはすごく役立っている。視点を変えて、距離を置くことや、客観的に物事を見ることの大切さを教えてくれました。
野口健
野口健のその他の名言
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失敗とか弱さをさらけ出すと、助けてくれる人が現れる。大人になって学んだ「人の巻き込み方」のコツです。多くの人を巻き込むと、自分一人頑張るだけではとうてい実現できない大きなことも形に出来るんです。
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立場によって意見が変わる。極端な例で言うと富士山に不法投棄する人にだって理由がある。それを考えないと落としどころは見つからない。
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自分が正しいと思ったことでも、現場で「これは違う」と思ったら軌道修正。軽いといえば軽いですけどね。この感覚はすごく大事だと思います。
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エベレストに登りたい若者は大勢いたと思うんですよ。ただ、「やりたい」と口で言うことはできても、「実践する」のは違う。そこまで実際に自分でやるってことなんですよね。
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成功したければ、努力をコツコツ積み重ねるしかない。皆さんがテレビで見る「登頂に成功して旗を広げている映像」は、山頂に滞在できるたった15分間だけの姿。それまでに長い準備、数年間の努力があるわけです。