1つの活動は必ず次につながっていくんですね。去年、熊本地震の後、被災地でテント村を開設したのもそうです。一昨年のネパール大地震のとき、僕はエベレストのベースキャンプに向かう標高4500メートルの斜面で被災しました。すぐに支援プロジェクトを立ち上げ、日本とヒマラヤを行き来して、心身ともに疲れ果てて帰国していたとき、熊本で地震が起きたんです。正直、ヒマラヤと同時に熊本を支援するのはムリだと思いました。だけど、自分が動かなくていいのかという葛藤もありました。そこにヒマラヤで一緒に活動してきたシェルパから電話があったんです。「ほんの少ししかお金を送れないけど、日本の皆さんに恩返しがしたい」と。「やるか、やらないか」で悩み、やらないとしても「自分が納得する理由」を探していた自分の背中がドンと押されました。

野口健

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