太田光
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戦争の中で何時まで我々は笑い続ける事が出来るだろうか。
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又吉に「おまえわかってんな。自分の本の話をするときは俺の本のことまず言えよ」って言うのは、半ば本気もあるけど、あれを「後輩に向かって圧力をかけた!」って言われちゃうと……。まあ、その通りなんですけどってなるけど、そこを笑ってよっていうところはあるよね……笑えないのかな?
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オレはこれがダメってのがほとんどない。あんまりそう見えないかもしれないけど。相手の設定でダメになるようじゃ嫌だなと思うタイプ。作家が書いたコントかつまらないと思っても、これをどうにかして変えずに面白くするほうにプライドが働くんだよね。
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創造性というのは夢なのか、幻なのか━━ほとんどが幻想なんですけどね。ただ現実は、「創造性のある芸人、ない芸人」ではなく、「やめないやつとやめるやつ」という、その違いだけのような気がします。
「芸人が大真面目にこんなこと語ってどうするの?」という思いは常にあります。政治的な発言をストレートにするって、芸人としてはかなり格好悪いことですから。本当はそういったものをきちんと笑い話にしたい。でも、想像力が足りないから、それができていない。そんな自分が嫌なんです。ただ最近は、「あいつは芸人失格だ」などと言われるようになってきていて、そうなると逆に「もっと言ってやろう」という気持ちも出てくる。性格がひねくれているんです。
アメリカを通して物を見てちゃダメだよ。
悩んでる人ほど魅力的だって言ってやんなきゃ駄目だよ。ましてや死まで考えてる人は絶対魅力的ですよ。
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長所を伸ばせば、短所は味わいになる。
何が一番人類の価値観を変えたかと考えると、書物でいえば聖書以上のベストセラーってないですもんね。完全に思い上がりなんですけど、何かを表現する以上は聖書より売れる本をつくりたい。そんなこと、とても無理なのはわかっているんだけど、目標はそこに置かないとつまらないんですよ。
未来は、いつも面白い!!
自分に嫌われたくないから他人に嫌われる。
司馬遼太郎の小説を読むと、明治維新のころって面白かっただろうな、と思うんです。ただ同時に、この時代に負けたくないっていう気持ちもあって。僕は、これまでのどの時代よりも面白い時代に生きたいし、未来の人から「太田の生きていた時代は面白かっただろうね」と言われたい。そんな過去や未来に対する対抗心があります。
お笑いは、人間が不完全であることを、表現する職業だと思う。そして、その不完全さを愛しているのが、お笑いだと思う。
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俺も生きる意味を追求してるよ。だけどその意味が見つかることにはなんの期待もしてない。
僕は面白い時代に生まれたと思いますよ。面白がっちゃいけないけれど、混沌としているじゃないですか、すべてが。一歩間違えば破滅だけど、逆に何かのちょっとしたきっかけでいい方向に行く可能性もある。そうすれば、まったく新しい価値観を持った理想的な社会になるかもしれない。現代って、そんなどっちに転ぶかまったくわからない状況にあると思うんです。
わからない時は、そこを動かない。それが一番良い方法。
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歴史はこの世界に存在する全ての生物がおもむくままに書いた小説だ。
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僕がいつも意識しているのは、「誰もまだやっていないんじゃないか」というものを目指していこうということです。いまって、何をつくるにしても、誰かの影響を受けちゃっていると思うんです。そこからいかに解き放たれるかというのが、すごく大事な問題です。
大学出の「教師」っていうのは、勉強を教える勉強をしてきたんだろ?それなのに、「人道や、愛を最近の教師は教えない」って教師に期待するのは、俺は間違ってると思う。
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最近、「時代が悪い」とか「夢が持てない」とかって、ネガティブなことをよく言うよね。でも、夢に関しても、そもそも持つタイプの人間と、持たなくても大丈夫な人間がいるから、正直、どっちでもいいと思う。だから、「夢を持とう」とか「目標を持とう」なんていう"アオリ"は気にしないでいい。
太田光のすべての名言