落合信彦
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チャンスは突然やってくる。そして考えているうちに行ってしまう。
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英語を学ぶときのポイントは、どうして英語を身につけたいのか、その動機付けにあると思う。オレの場合は、アメリカに行きたいというはっきりとした目標があったから必死になれたが、「六本木のバーで外国人とちょっとした日常会話ができればいい」というぐらいの思いでは、当然、たいした英語は身につかないだろう。
本気で考えている人は自分一人で肝をくくる。本気になれない人は他人の意見を聞く。
チャンスを活かしたいのなら頭を磨くことだ。
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自分の心に水を与えなければいけない。そういう喜びがないと仕事も続かない。決算書だけの人生なんて悲しすぎるだろう。
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英語を学ぼうとしたら、カネをかけるのではなく、時間をかけなければならない。まず、中学3年間の教科書を繰り返し読んで、頭の中にたたき込む。そして、毎朝、6時15分に始まるNHKのラジオ第2の英会話を聞けばいい。そのときに注意しなければならないのは、間違ってもテープレコーダーなんかでバックアップをしないということだ。1回きりで「もう2度と聞けない」と思うと、集中力が増して頭のなかに言葉がしみこんでいくからだ。
あらかじめ、「すきま時間ができたら○○をしよう」と準備をしておくことが、時間を有効に使う第一歩である。
劣等感と優越感とは、実は裏返しなんだ。劣等感も度を過ぎると、何かに対し優越感を感じないとやっていられなくなる。
酒を飲むとき、絶対一人では飲まなかった。落ち込んだときに一人で酒を飲み、酒に溺れていった仲間を何人も見てきたから。
日本の新聞なんかを読んでいると、明日にもアメリカ経済が死んでしまうようなことが書いてあるが、実態は全然ちがう。アメリカの銀行には、債権などの資産を合わせると全部で30兆ドルあるといわれている。今回のサブプライムローンにおける損失は、2500億ドルから多くとも5000億ドルといわれているので、銀行が持っている全クレジットの1パーセントの十分の一にすぎない。その銀行がつぶれていくなどということは考えられないだろう。それなのに日本の新聞は、明日にでも息絶えてしまうといった感じで書いてしまう。雰囲気で書いてるだけで、根拠はない。だから、詳しい数字は出てこないだろう。
何でも見た目、額面通りに受け取らないこと。「その裏の真実は何か」と考えよう。
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仕事なんていうものは、100のうち5でもうまくいったら最高なんじゃないだろうか。そう思わないとやっていけないし、そう思うことで切り替えも早くなるのだ。
いまは本音で生きることが大切にされる時代である。だがすべての人間が本音で生きていたら、世の中全くおもしろくなくなってしまう。いつの世にもやせ我慢しながら格好をつける男や女が必要なのである。
「いい男」とは何なのか?ひとことで定義づけるのは難しいが、その条件のひとつが私は「格好をつけ、やせ我慢ができる男」だと考えている。つまりなにか大切なものや、ことのために精神的、肉体的なものを犠牲にできる、ということだ。
不安のまま中途半端な人生を送るより、目的をはっきり決めたほうが、人生、シンプルでわかりやすくなる。
人を雇い、食べさせていくことは、想像以上に大変なことだ。起業したいという相談も多いが、覚悟はできているか。
最悪を想定し、最善を尽くせ。
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金持ちは本当のことなんか話さない。「俺のやる通りにやれ。俺の言う通りにはやるな」という格言があるぐらいだから。
金持ちのカネの遣い方なんかを心配する前に、どういう人生を送りたいのか本気で考え、自分なりの覚悟を決めることだ。
悩むということは、ある意味では自分を見つめ直すチャンスであると同時に、次に飛躍するチャンス。一度苦しみ抜いた人は、次に立ち上がるときはより強くなっている。
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