井深大の名言
井深大の名言。全167個。
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到達不可能なほど厳しい目標も、計画的に対処すれば実現可能であったのです。たいへん飛躍的な事柄でも比較的短時間の内に完遂できることをアポロは証明してくれました。
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本当の経営者は、来年、再来年に何をやるかというときに、だんだん広げていくのじゃなしに、だんだん狭めていく、そこに集中するために、いらんことはやめていく。そうでなければ集中できない。
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ものの種類であれ、つくり方であれ、売り方であれ、新しいものを考案しよう。人真似、猿真似はやめておこう、真似では勝利は得られない。
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0歳から始まる、よい習慣のくり返しだけが、人間をつくる最大条件であろう。しかも、親の意識と努力と忍耐だけが、それを可能にするのである。
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人間として守らなければならないことは、親がいつも率先してお手本を示しながら、子どもにも守らせること。理屈でなく行動で教えること。
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好奇心がソニー製品を生んだというのは間違いだと思うんだよね…非常に強烈な目的意識だけはあって、それを満たすために一体何をやったらいいか、そこに独創性、創造性を入れざるを得なかったわけですよね。
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モルモットとはすなわち先駆者だと解釈した。モルモットの後をついてこい、ソニーは先に次のものを開拓するぞという意欲に燃えた。
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我が社には組織がない。今日の組織は明日の組織ではなく、明日の組織も明後日はどうなるかわからない。だから組織づくりといえば、毎日が組織づくりである。いや毎日、会社そのものをつくっている。
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企業もお城と同じようなもの。下の石垣がしっかりしていなくてはいけない。強い石垣はいろいろな形の石を、うまくかみ合わせることによってできる。
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最近のテレビ業界では、解像度云々といった数的な進歩はめざましいのですが、性格、質といいった面でのイノベーションではパッとしていません。
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まあ、人類の文明がこれほど発達したのは、言葉と道具の力が大きいと言われています。男がメカ好きなのは、それの延長で、生まれつき備わった特性と言えるんじゃないですか。
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私は「説得工学」という言葉を発明したつもりなんだけど、自分がいいものに気がついたと思ったら納得するまでやって、上司も納得させなければならない。
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盛田会長が「ビデオ元年」と言ったときに、他社は「何を言ってるんだ」という反応だったけれども、5年もしたら業界はビデオ一色になりましたからね。
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いかなる事態が起きようとも、ソニーを愛する人たちによって、このソニーは守られてゆくのです。そこにこそ、真の繁栄があり、日本の国益もあるし、世界中の人の文化の向上にも資することができると思います。
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お客さまに満足していただく商品をこしらえることは人間の心の問題であり、ものと心が表裏一体であるという自然の姿を考慮に入れることが近代科学のパラダイムを打ち破る一番のキーワードだと思う。
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今後は会社のサイズ、量の時代ではない。まさに"質"そのものの時代である。25周年を迎えたソニーの課題は、新時代に適応した"質"の発見、発掘である。
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創業時、三日も四日もかかりまして私が設立趣意書というのものを書きまして、ここには、現在でも通用するような大変立派なことが申し述べられております。
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焼け跡の、33坪ばかりの部屋に、30数名の同士と共に東京通信工業、後のソニー設立の日のことを、いまでも鮮やかに思い出せるのであります。
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ソニーが発展することにより、皆の生活の安定もあるし、ひいては、日本の発展につながり、世界の文化の向上になると、私は固く信じております。
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新しいフィールドとか、新しいマーケットとか、新しい世界を作り出そうという者が想像力を働かせるってことが、真のクリエイティビティには一番大事なのではないかと思うのであります。
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いつの場合でも、間違いのない、いい商品を、しかも斬新な技術を取り入れて、売りやすいものを出していく、ということだ。それが、ソニーの宿命だ。
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どこもやらないことをやるというのは、まだマーケットも存在しないということでね。ソニーはずっとそうやって一から始めて来たわけですよ。
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決まった仕事を、決まったようにやるということは、時代遅れであるということを考えなければならないのを、日本全体が忘れているんではないか。
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「価格は5万円くらいで」というのも最初から私の出した命題でした。通常何百万円もしているものに常識外れの目標でしたけど、あくまで家庭用ですから。
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こういったパラダイム・シフト、つまり人間の心を満足させることを考えていかないと、21世紀には通用しなくなることを覚えておいていただきたい。
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開発や製造計画を先に作り固定してはいけない。計画を作るとそれに縛られてしまい、創意工夫がなされない。仮にうまくいっても、計画より早くはならない。
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いつの世になっても通用するのは、人のやらないことを苦労してやっていきましょうということだな。苦労しときさえすれば、その時は苦労でも、それが後になって必ずものを言うんだよね。
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人生で一番の幸福は、仕事と趣味が一致すること。その仕事に興味が持てなかったら、早く足を洗う。そうでなければ、何とか仕事を自分の恋人にしよう、というぐらいの覚悟を決めるしかない。
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創設者で功績があった人でも、どんどん時代が進んでついていけなくなっていくような人もいる。そういう人は切るべき。経営者も状況を把握して、そういう時は身を引くべきだ。
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その時その時に現れる技術的な課題に全力でぶつかり、征服していく。目の前の小さな目標しか見えなかった。そして次は何を作ろうということしか考えていなかった。
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勝手な議論ができる経済同友会のほうが肌に合う。経団連というのは話し合いの場で、どうやって競争しないかを決める団体だから。
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多くの場合、1歩先を歩む身近な先達は、子どもの成長進歩にとって教師よりも大きな刺激となる。親が先達の1人として、子どもの好ましい競争者になりえたら、それに勝る教育法はないだろう。
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世界平和を真剣に希求するならば、これからの世代をになう幼児たちの教育にもっと重点をおき、むしろ、それに賭けるくらいの心がけが必要なのではないでしょうか。
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私は盛田君以下のこの上ない良いメンバーに囲まれて生きてきた。この人たちは無謀にも近い私の夢を実現させて楽しませてくれる。こんな幸福は世の中にそんなにあることではないと信じている。
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大きな会社と同じことをやっていたのでは、われわれはかなわない。しかし、技術の隙間はいくらでもある。われわれは大会社ではできないことをやり、技術の力で祖国復興に貢献しよう。
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やはり、一番大事なことは、みんなが「故障を起こさないいいものをつくるんだ」という気構えを持ち、それに向かって行動することです。
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目標を家庭用に置いたのは、絶対に普及するんだ、やがてテレビの横には必ずビデオが置かれるんだ、という信念があったからです。
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デジタルだ、アナログだということは道具だてに過ぎない。今日明日のことをどうするかと言うことも大切だが、ニュー・パラダイムの意味をもっと大きく考えて欲しい。
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どんな人が参画するかによってその成否が決まる。人それぞれの個性と能力を活かして体制を作らなければ、その集団が本気になって仕事に取り組めない。
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我々、小さいところから始めるわけだから他と同じことをやっていたらあっというまにやられてしまう。そういう根性から、独自の道を歩んだわけです。
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私は、もはやソニーの経営には直接関与していませんが、ソニーとエレクトロニクスに対する情熱は少しも衰えておりません。新しい技術や魅力ある商品に出会うと、今も私の技術者としての好奇心が騒ぎます。
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なぜ、そんな数年先程度のことを言うのか。20年、30年先にはどうなっている、世の中は何を求めていると考えることがなぜ出来ないのか。
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ソニーは常に自分たちのアイデアをみがいてきましたが、この蓄積は大きいと思いますね。どうか、これからもこの精神を持ち続けて欲しいと思います。
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自分が、こりゃぁいいってものを見つけたらね、ある程度モノにするまで自分で頑張って、上司に見せて、理解されなかったらケンカしてでもやるんだってぇ気持ちがないと、本物にはならないね。
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もしも、われわれの考えがハード一辺倒なら、明るい将来は望めないであろう。ソフトをできるだけ深く開拓することにより、世界中に入り込むことができる。
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コンスーマーが難なく使える製品とするには、本当に技術が高くて、誰にも解りやすくて、価格もリーズナブルでなくてはならない。
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立って渡すと肩が凝ってしょうがないので、去年からイスに座って渡すようにしたのですが、こうすると子どもたちと視線が合うんですよね。一人ひとりの表情がよくわかります。
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他社製品にもられた技術が100で、うちのそれが110なら、仮にそれを130の値段で売ろうとしたとしても十分売れる。ところが、逆にこちらの技術が110でなく90だとしたら、これは問題である。
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トランジスタを作るからには、広く誰でも買ってくれる大衆製品を狙わなくては意味がない。それは、ラジオだ。難しくてもラジオを狙おうじゃないか。
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私が家庭用製品にこだわったのは、戦争の体験から「コンスーマーの仕事でなければ本当のインダストリーではない」というこだわったからです。
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トップに立つ人は、泥をかぶる覚悟で仕事に立ち向かえ。それでだめだったら潔くシャッポを脱いで謝る。ただ責任ということで、けじめをつけようとすることは間違いだ。
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なぜ、そういう考え方をするのか。そんな数年後ではない。1990年や、2000年でもなく、2010年、2020年にはどうなっている、どうなるべきだから、という考え方をしないといけない。