勝負とは、確かに力と力、知恵と知恵のぶつかり合いだ。しかし、人間が互いに競り合う時、そこには必ず、感情や性格といった心理的なものが大きく関わってくる。いくら力がある者でも、ふとしたひと言で心が動揺することはある。いくら優れた技術を持った者でも、心穏やかならぬ出来事があれば、ワザの精度は狂うからな。これを戦略的に武器として使ったのが「ささやき戦術」だよ。
野村克也
野村克也のその他の名言
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組織はリーダーの器以上にならない。今、ビジネスの世界、日本全体にもうひとつ元気がないのだとしたら、その辺に理由があるのかもしれないな。
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反省などしていないで前を向こうという人もいますが私の考える反省は未来へ向かっている。常に前を向いて省みるから次のステップへ進める。
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いま思い返すと、俺を引き上げてくれた2軍コーチやキャンプで俺を試してくれた鶴岡監督との出会いというのも、ツイていたからなんだろうな。良きにせよ悪しきにせよ、人との出会いもまた運だよ。
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長所は意識しなくていいが、短所は意識しなくては修復できない。そして短所を補うことができれば長所も伸びる。個人もチームづくりも同じです。
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チームを強化する時、たいがいは他球団からの補強や外国人選手の獲得を考える。違うんだよ。今いる選手の中から模範となる人間を育てることが先決なんだ。
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自分一人では何もできないことを常日頃から意識することだ。周囲に報いたい、貢献したい。それが自分一人では湧き出ない大きな力を貸してくれる。気概と持続力を与えてくれる。
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謙虚な人間は強い。「自分はまだひよっこだ」、そんな思いがあれば「結果が出ないのは努力が足りないからだ」と素直にたち戻れるから。
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努力に即効性はない。コツコツやるしかない。いつの時代にもいる一流選手と自分は何が違うのか。それを考えながらやるしかない。