新人のころ、私が夜、合宿所の庭で素振りをしていると、盛り場に繰り出す先輩たちが、「おい、野村。この世界は才能だ。バット振って一流になれるなら、みんななってるさ」とからかうんですよ。でも、私はそうは思わなかった。才能がすべてならこっちはとっくにお払い箱ですから、努力を信じてやるしかなかったわけです。
野村克也
野村克也のその他の名言
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オレの好きな言葉に「人間の最大の悪は鈍感だ」っていうのがある。結局、能力や才能じゃなくて、多くの凡人が結果が出せるかどうかは、感じるか感じないかの違い。
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知識欲というのかな。「なぜだろう?」「どうすればいい?」と自分を磨き上げるために貪欲に知識を得ようとするのは、野球選手はもとより、人としても極めて大事なこと。
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「なぜあんな配球をしてしまったのか」「どうしてあのボールに手を出したのか」。恥を感じた者は、「なぜ」「なぜ」と自らのミスをしつこいくらいに振り返る。
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結果よりプロセスが大事。良い結果に至ったプロセスが明快なら、また次も良い結果を出しやすくなる。が、適当なヤマカンで当たった結果には再現性がない。意味がない。