経営者やビジネスリーダーは、官僚の言葉を聞いてはいけない。財界でも官民協調路線で事業を展開してきた大企業は全部衰退している。ゼネコンは冬の時代が長引き、多くの家電メーカーは赤字に苦しんでいる。官僚が指導しなかったことをした会社が伸びているのは厳然たる事実といっていい。
堺屋太一
堺屋太一のその他の名言
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最初の仕事で「通商白書」の作成にかかわり、私はこのとき初めて自分が文章を書くのが好きだとわかりました。それで熱心にやりだして生まれたのが「水平分業論」でした。
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個人も組織も、ひとつのことが成功すると、同じことばかりを手がけたがる。イギリスのことわざに「競馬のやりはじめに大穴を当てた者は破産する」というのがある。万馬券に味を占め、大穴狙いがやめられないからだ。
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「日本衰退」の基は個々の組織の衰えである。経済であれ、社会や文化であれ、「全日本」はこの国の個々の組織と個人の総和である。
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過去の大事業も、それが成し遂げられる前は「ばかばかしい、不可能だ」と思われていたようなこと。ばかばかしさを楽しむことを忘れなければ、社会も人も変わっていく。
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副業、二つ目の仕事を認める利点のひとつは、二つ目の仕事を通じて別業態・別組織の人々と触れ合うことで、本人の知識も組織の情報も拡大すること。時にはそんな人脈が役立つこともある。
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ビジネスマンの皆さん「わが社は大丈夫」と思ってはいけない。公務員諸君「親方日の丸だから」と安心してはいけない。静かに貯金するより勇を奮って改革に励もう。