運が良かったとか悪かったという言い方をする場合、そこには偶然何かが起こったとい意味合いがこもっているように思う。運が悪かったというのは、何か起きてほしくないことが起こったときに、本来は事前に考えられるあらゆるケースを想定して周到に準備をし、対応策を考えておくべきだったのに怠ったために被害に遭い、それを運が悪かったという言葉を使って説明すると据わりがいいから、そういう言い方をしているのではないだろうか。
畑村洋太郎
畑村洋太郎のその他の名言
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経営者はマイナス情報を上げてきた部下の立場を守るだけではなく、積極的に評価して、失敗に学ぶ企業文化づくり、組織運営を経営者自ら率先して行い、部課長らの中間管理職を変革していく必要がある。
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メモは書きとめたことを仕事に活かすのが本来の目的です。メモを取ることに一生懸命になるよりは、相手の話をちゃんと聞いたり、じっくり観察したほうがいいですね。
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「伝える」と「伝わる」は違います。こちらがいくら正しく伝えたつもりでも、相手の頭の中で同じ要素と構造が再現されていない限り、何も伝えていないのと同じことです。
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「失敗例を多く知ることが、失敗対策のカギになる」というのは誤解です。失敗例から学び、教訓や知恵にする知識化の作業がなければ、失敗対策を知ったことにはなりません。
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「失敗から学ぶ」とは、ある失敗を次に起こり得る失敗の防止に役立てることです。そのためには失敗が起こるに至った原因や過程を脈絡をつけて記述することも大切。