誰もが持つ「動物の血」は隣同士の矮小な競争へと私たちを駆り立てようとします。しかし、本当に大切なのは、いつか訪れる死の瞬間、自分は人の役に立つ仕事ができたと思い返せる偽りのない生き方です。もし、どこかに強欲さがあれば、謙虚な気持ちで原点に戻り、勉強を重ねることです。努力する人間を社会は決して放っておきません。どこかで誰かが見ていて光をあてようとします。
丹羽宇一郎
丹羽宇一郎のその他の名言
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自分の心にやましいところがあってはいけません。曲ったことをやってはいけません。一時的に名誉やお金を得たりしても、生涯にわたって悔いを残すことになるでしょう。
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教育の本質は、個々人の個性や人間性に一対一で、どう向き合うかです。経済は、勝つか負けるかしかないですが、人間の生活は勝つか負けるかだけじゃありません。
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トップに立つことができたのは、自分の実力だと考えるのは思い上がり。本当に稼いでいるのは国民であり従業員である。そのことを忘れていないだろうか。
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伊藤忠の社長を辞めた頃に考えたのですが、残りの人生は社会のため、国のために使おうと決めました。だからある意味、覚悟はできていた。
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企業には賛成多数で決める人事はひとつもありません。だから、企業の不祥事は全部、トップの責任です。トップが責任をとらないのは許されないことです。
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あくまでも一部の出来事にすぎず、だからこそメディアが取り上げる。現場を自分の目できちんと確認することです。自分で判断を下す人には、とくにこれが必要でしょう。
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残念ながら教訓というのは自分のためのもので、人のものにはならない。まったく同じ事象が起きることはないし、事象の原因も変わる。だからバブルは繰り返す。