丹羽宇一郎の名言
丹羽宇一郎の名言。全101個。
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何のためにやっているのかよくわからないのに、とにかく時間を費やしているのは努力するふりをしているだけです。正しく努力するコツは、「何のために」という目的を常に意識することだと思います。
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私が商社時代、部下に取引先と信頼関係をつくるために言い続けてきたことは「お金儲けのために仕事をするんじゃない」「金を追っかけていったら、逆に金は逃げるぞ」ということです。
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トップに立つことができたのは、自分の実力だと考えるのは思い上がり。本当に稼いでいるのは国民であり従業員である。そのことを忘れていないだろうか。
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勝負をしていれば、たとえ最善の判断をしても結果的に負けてしまうことがあります。そこからどう立ち直るのかということも、長い人生では大事なこと。
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エリートなき国は滅びます。国だけではなく、エリートなき企業も滅びます。どういう人をエリートと呼ぶかよくよく考えなきゃいけない。人に尽くす喜びを本当に感じている人こそが、真のエリートになる資格がある。
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自分の心にやましいところがあってはいけません。曲ったことをやってはいけません。一時的に名誉やお金を得たりしても、生涯にわたって悔いを残すことになるでしょう。
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「信なくして国立たず」という言葉がありますが、社長をどれだけ信頼できるか、社長は社員をどれだけ信頼しているか、そうしたことが第一にあるはず。
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いったん信頼にヒビが入ったら、「私はそんな人間ではありません」といくら説明しても、いくらお土産を持っていっても、あるいはお金を出しても、信頼関係はそう簡単に取り戻せるものではない。
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みな平等で、同じように育ち、同じように働き、同じような給料をやっていく。おそらくそれは難しいでしょう。しかし、格差が固定するようではいけない。流動性、つまり機会の平等が確保されていなくてはいけません。
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出世やお金という目先の欲で突進すれば、人間は卑しい本性が現れてしまいます。ですから私は、利益よりも信頼が先であることを常に意識してきました。
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子会社の整理の過程で退職してもらった人たちも多く出たが、伊藤忠は危機を乗り越えられた。隠し事はせずに公明正大に訴えたことで、社員のバックアップを得られたのだと思う。社員なくして今の私はない。
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自分の仕事に関することを、一流のレベルになるまで勉強すること。残業が多いのもいいとは言えませんが、早く帰って遊んでいてもいけない。毎日、30分でも、勉強の時間を取るべきです。
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あくまでも一部の出来事にすぎず、だからこそメディアが取り上げる。現場を自分の目できちんと確認することです。自分で判断を下す人には、とくにこれが必要でしょう。
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伊藤忠の社長を辞めた頃に考えたのですが、残りの人生は社会のため、国のために使おうと決めました。だからある意味、覚悟はできていた。
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企業には賛成多数で決める人事はひとつもありません。だから、企業の不祥事は全部、トップの責任です。トップが責任をとらないのは許されないことです。
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どんな立派な人でも、魔が差すということがある。時に動物の心が顔を出して、立派な人でも愚かな行動をしてしまうことがある。そうならないためには正直に生きるしかない。
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明日は今日より良くなると、みんなが夢を持てる社会にしないかぎり、日本の未来に光が昇る時期が遅くなることは間違いありません。
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教育の本質は、個々人の個性や人間性に一対一で、どう向き合うかです。経済は、勝つか負けるかしかないですが、人間の生活は勝つか負けるかだけじゃありません。
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経営者は、周囲から「あいつは頭がおかしいんじゃないか」と思われるくらい、確固とした信念を持たなければ、社員はついてきません。
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リーダーというのは、常に弱い人の味方でなければいけません。強い人は放っておいても生きていけますから、弱い人にも平等に機会を与えていく。そういう温かい血を養って、初めて人の上に立てるんです。
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「コツコツ努力することはカッコ悪い」という悪口は、努力する才能のない人の僻みです。「悔しかったらお前も努力してみろ」と言い返してやればいい。
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人間の底力は「仕事×時間」で決まるものです。「俺はこんなに頑張ってきたんだ。努力の量は誰にも負けないぞ」という思いが、いざというときに自分の支えになります。
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若いときに金儲けなんか考えるのは、ロクなものにならない。金儲けを目的にしたら、多少のことならと悪いことをしてでも金を儲けたいと思ってしまうものです。これは人間の本性です。金を追っかけてはいけない。
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残念ながら教訓というのは自分のためのもので、人のものにはならない。まったく同じ事象が起きることはないし、事象の原因も変わる。だからバブルは繰り返す。