渡辺謙の名言
俳優
渡辺謙の名言。全100個。
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何のために努力を続けるかというと、やはり自分のためです。いつからかコツコツ努力することがカッコ悪いという風潮がありますが、いいじゃないですか。カッコ悪くたって。
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与えられた環境の中で与えられた自分の状況の中でベストを尽くすということ。それができるかできないか。ということじゃないかなと思いますね。
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微妙なところだけれど、ある種の色っぽさだったり、だらしなさだったり、そういうのをひっくるめたのが男らしさ、男の格好よさだと思います。
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すぐに結果が出ない場合もあるはず。でも、結果が出なかったとしても、方向が間違ってると、急いで結論を出す必要はない。僕目身も成果を出すために一生懸命あがいていきます。
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僕らの世界では才能ってすごく曖昧なもので、僕自身、「俺の才能って何なんだ?」とずっと悩んできました。最近は「考え、悩み続けることができる」のが自分の才能なのかなと思っています。
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成功とか名誉という言葉は、僕にはあまり関係ない。作品を通して社会と向き合い、何を伝えられるのか。そのほうが僕には大切なんです。
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映画づくりは派手な仕事のように思われるかもしれませんが、大半が地味な作業です。ワンカット、ワンカット、ゼロの状態から積み上げていく。橋をかけたりトンネルを掘ったりする作業に似ていますね。
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すぐに結果が出ないからと言って、次々に変化を求めるよりも、自分の中できちんと得心して、方向が見えた時に舵を取っていかないと、自分の中で納得できないまま進んでいっちゃう気がするんです。
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東日本大震災以降、変わりました。今は日本離れ難しという気持ちが強く、例えば自分が出演したいハリウッド映画があったとしても「それでいいのか」と自問自答してしまう。
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シェイクスピアの国なのでイギリス英語はとても音楽的なんです。だからロマンティックなセリフのときは自然とロマンティックさを表現できてしまうことがあって。それは新しい体験でした。
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全部どこかで一度捨てないと。次の役には向かっていけない。キャリアを捨てないと、また一から始められない。このキャリアをまた持ってここに行ったって何の役にも立たない。
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3.11から2年ぐらいかな、少し落ち着いて、そろそろいい頃かと思って、何かあるようだったら連絡をくださいと伝えておいたら、ゴジラはどうだという話があったんです。
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そこに集ってくれる人たちにどうやって喜んでいただけるか、どうやったら笑顔になってもらえるか、それだけを考えている。もしかしたら、それが僕の本質的な原動力かもしれない、ということは感じます。
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たとえば今回のゴジラのスタッフに、以前「インセプション」で働いていた小道具さんがいたんです。そのときにはキャリアアップしたなぁと感じました。
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僕らの立場からすると、たとえばこのゴジラって試写室で見てもダメだと思うんですよね。もっとでかいスクリーンで、できれば3Dで、劇場の外に音が漏れるぐらいの音でゴジラの咆哮を聴いてほしい。
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結局、男って犬みたいなモノで、従属する喜びっていうのがあると思うんです。「待て」と言われて、「はい、わかりました」と答えるみたいな。そういう喜びをこの年で久しぶりに味わいました。
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みんな一緒にジェットコースターに乗っていくような感覚で、クリスの体感スピードについていき、その重力に耐えるという感じで作っていました。
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やっぱり実在の場所に行って、実際の空間を俳優に体験させていく。それをお客様にも届けるということがこの映画のある種のテーマでもあったので。
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全米で今年一番注目され、期待されている作品だという前評判は聞いていましたが、撮影中はワンシーン、ワンシーンを丁寧に撮っていくことに集中していました。
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こうやってふたを開けてみると、海外のメディアも非常に好意的に受け入れてくれていてそれなりの結果が出たので、正直ホッとしたというか、本当に良かったと思います。
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今やるべきことは何なんだろうと常に自問自答するというか、時期や空気みたいなものがきちんと合うかどうかは、考えざるを得ないですね。
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あまり日本とハリウッドを分けて考えてはいなくて、魅力的な脚本と魅力的な監督がいれば、どこでも良いと思っています。僕に興味を持って声を掛けてもらえることは、俳優としてうれしいことですからね。
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自分の中で忸怩たる思いを重ねていくみたいな怒りはありますよ。生きていれば誰しもあるんじゃないですか。でも、それを解消するのは難しい。「自分はそんなもんだからいいんだよ」って慰めています。
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仕事を選ぶときに、ややこしく考えてしまうと、理屈が先行しちゃう。だから、できるだけシンプルに考えて選択していますね。自分が本当にそれを望んでいるのかどうか。その気持ちに添っていくべきだと思っています。
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「さて、次はどこに行こうか」ぐらいのほうが可能性の幅が広がると思う。これからも素晴らしい明日や、豊かな1週間後を積み重ねていきたい。
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人生は自分で切り開くしかないわけですから、僕が下の世代に対して、「君らは○十代だから、○○した方がいい」とサジェスチョンすること自体、押しつけがましい気がします。
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先輩から学ぶことは大切だけど、100%真似ることはできません。やっぱり最後は、それを自分なりにどう消化して仕事や人生に活かしていくかでしょう。
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「いい作品だから」だけでなく「自分がやりたいと思っていること」「やるべきだよって言われていること」「求められていること」この三つがそろったところにある作品を、選択できたら、と思っています。
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新しいところに飛び込んでいく時って、柔軟に対処していかなきゃいけないことと、頑なに自分を守らなきゃいけないこと、そのバランスだなっていうのをすごく感じました。
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震災以降、しばらく海外に出て仕事をするのを控えていたんですね。自分を育ててもらった恩返しを含めて、日本のお客さんに何かを届けたいと思ってやってきました。
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いま東北を回らせていただいて、気仙沼に「K-port」というカフェも作りました。そこでは、俳優である自分とは別に、ものすごくシンプルに物事を思考している自分がいるわけです。
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それがたまさか舞台から始まったので、演劇というところに向かったんでしょうけれど、笑顔になってもらうためにはどうプレゼンテーションしていくかを考えることが性に合っているようです。
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東北に関しては、あるときから支援という気持ちはなくなりましたね。いまは「一緒に何をやったら楽しめるのだろう」と考えています。
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これについては40歳以降、外国で仕事をしていく中で相当考え方が変わりました。映画というのは大切な商品なんだ、手にとってもらうのは大変なことなんだ、ということです。
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こないだ伊集院さんに会って食事をしたら、やっぱり格好よかったですね。僕は何にもしないで、伊集院さんが「お前はそこ、はい座って」と仕切ってくださる。
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いい先輩だし、きれいにお金を使う、本当に格好いい。紳士は遠くから眺めてしまうけれど、格好いい男にはフーッと近寄りたくなる。話しかけられないんだけど、ただじっと後ろで話を聞いていたくなります。
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映画づくりで一番大切なのは、最初に自分が突き動かされた思いを、制作過程でいかに捻じ曲げずに育てていくかなんです。枝葉を伸ばすのではなく、幹を太くしていくイメージです。
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今の世の中はポジティブ過ぎる気がする。前に進まなきゃいけない、上がっていかなきゃいけない、とか。でも、それだけが人生じゃない。今、足踏みしていても、前に進むための準備だと考えればいい。
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人生は、そんなに確実なものじゃない。僕なんて再来年の自分がどうなってるかわかりません。それを幸せなことだと思っているんです。5年後、10年後を決めすぎると、その点と点を結ぶことに躍起になりがちだから。
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必要に迫られて、本気で取り組めば身につけられますよ。「ラストサムライ」に出演が決まってからの僕は寝る間も惜しんでトレーニングしましたから。42歳でしたが、寝言も英語でいうぐらい英語漬けでした。
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自分が変わることを焦る必要はない。自分の中でなにかが変わるためには何年か発酵する時間がいる。僕らの仕事でいえば1本の作品ですべてが決まるわけじゃない。