仏教には「中道」という考え方があります。これは相対立する二つのどちらか一方だけに偏らない、しかしいつも真ん中にいればいいというわけではない。両方を大事にせよということです。
五木寛之
五木寛之のその他の名言
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なにもやらなくてもよい、失敗した人生であってもよい、それはそれで、人間として生まれてきて、そして人間として死んでいく、そのことにおいて、まず存在に価値があるのだ。
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やる気のない奴が偶然に仕事の手を抜いたため、思わぬミスが起きたが、それが結果的にすごくよいものに変化したり、思いもかけない成功につながることだってあるのです。
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どれほど努力しても失敗ばかりする時期もある。そういうときは、「うーん、どうも他力の風が吹いてないようだね」と自分を責めたりせずに首をすくめていればよい。
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成長が一段落ついて、その中で付加価値を生み出して行こうというのが成熟の時代。付加価値とは何かといえば、文化的価値ということ。
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科学は常に諸刃の剣である。医学や技術によって救われた命と、それによって失われた命と、はたしてどちらが多いか。私は五分五分だと感じている。
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政府はクールジャパンということで、原宿のファッションなども海外に売り出して行こうとしていますが、豊かな物語を作り出して行かないと心に響かないと思います。
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風が吹かないとヨットが進まないように、人間も「やろう」としたことのすべてを自分の力でやっているわけじゃなくてね。目には見えない大きな力で動かされている。
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もしプロという言葉があるとしたら、それは技術ではなく、自己犠牲を伴う努力なり研鑽を己の生き甲斐にできるかという、その一点にかかっているんじゃないですか。
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私自身は、さんざん苦労していろんな目に遭って生きてきたのだから、「疲れたけれど、これで休めるか」というようなホッとする気持ちで死に臨めればいいな、と考えています。
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国が国民のためにあるなんて、夢を見てはいけない。国家は国民のためにあるんじゃなくて、国家そのもののためにあるんですから。