プルタルコス
2
人間の評価は、苦境のときの身の処し方で決まる。
1
心とは、何かを入れるべき「器」ではなく、燃やされるべき「火」なのである。
敗者でさえも自分たちに同化させるこのやり方くらい、ローマの巨大化に寄与したことはない。
全世界が公正なりせば勇気の必要なし。
妻は自分ひとりの情熱を持ってはいけない。真面目と冗談、憂鬱と笑いを夫と分かちあわなくてはならない。
よき生まれなることは誠に望ましきことなれど、その栄光はわれの祖先らに帰すべきものなり。
人間は語ることを人間から学び、神々から沈黙を学んだ。
3
言葉の中に、話し手の心の状態と人格と気質が見える。
時をわきまえた沈黙は英知にして、いかなる雄弁より優れる。
毎日声を出して言葉を使うことが大切である。
0
人間である限り、誰でも過ちはある。しかし賢者や善人は、自分の過ちや失敗の中から、未来に備えるための知恵を学び取る。
人間の偉大さは、不運に対してどのように耐えるかによって、決まるものだ。
偉大なる行為を目指すものは、また大いに苦しまなければならない。
5
もっとも豊かな土壌では放置すれば雑草がもっともよく育つ。
忍耐は腕力に勝る。いっぺんには克服できないことも、少しずつ消化してゆけばかならず克服できる。
恋と酒の共通点。人を熱くし、明るくし、くつろがせる。
人の価値は、不運の時、へこたれないかどうかである。
逆境にどのように耐えるかで、その人がわかる。
ただ存在するのではなく、生きていかねばならぬ。
4
ハンニバルはいかに勝つかということを知るも、いかに勝利を利用するかを知らず。
プルタルコスのすべての名言