ニーチェ
1
もし悩む友人がいたら、彼らの悩みを休ませる憩いの場となってやるがいい。それも、堅い寝床、いうなれば野戦用のベッドになってやるがいい。
0
儀式、官職や位階による服装、厳粛な面持ち、荘重な目つき、ゆっくりした歩き方、もってまわった話し方など、およそ威厳と呼ばれるすべてのものは、実は恐怖心を抱いている者たちの偽装である。
疲れを感じたら、あれこれ考えずに、休むか、寝てしまおう。
君は、君自身を愛し、君自身を軽蔑しなければならぬ。
武装平和とは、自国と隣国を信頼せず、半ば憎悪、半ば恐怖から武器を放棄しかねる意向上の不和である。
いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。
いったん選んだ道に関して頑張る人は多い。目標に関してそうする人は少ない。
2
結婚するときはこう自問せよ。「年をとってもこの相手と会話ができるだろうか」そのほかは年月がたてばいずれ変化することだ。
神は死んだ。
笑いながら、厳粛な事を語れ!
数時間の登山は、ひとりの悪者とひとりの聖者をかなり似通った人間に仕立て上げる。疲労は平等と友愛の一番の近道だ。
表にはさながら悪意のごとく振舞う、気位の高い慈愛もある。
汝が平和を求めるならば、それは新しい戦いの準備としてのそれでなければならない。永い平和よりも短い平和を求めよ。
われわれがこれほど広々とした自然に居たいと思うのは、自然がわれわれに関してなんら意見をもっていないからである。
「なぜ生きるか」を知っている者は、ほとんど、あらゆる「いかに生きるか」に耐えるのだ。
轢かれる危険が最も多いのは、ちょうど一つの車を避けた時である。
人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。
3
君は奴隷か?それなら君は友とはなれない。君は暴君か?それなら君は、友を持てない。
困難に潰されなければ、人はその経験によって強くなれる。
結婚するにあたって、自分に問うてみなくてはならない。この女と老年になってまで、よく話し合うことができると信ずるか、と。結婚生活において、ほかのすべてのことは皆移り変わる。だが、交わりの大部分の時間は対話に属する。
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