ニーチェ
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人々がいつでも、正直なことをいうのはなぜか。神が嘘を禁じたからではない。それは、嘘をつかないほうが気が楽だからである。
真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての「真実」の疑いから始まる。自己侮蔑という男子の病気には、賢い女に愛されるのがもっとも確実な療法である。
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勇気…攻撃する勇気は最善の殺戮者だ、死をも殺戮する。
すべての知識の拡大は、無意識を意識化することから生じる。
怪物と闘う者は、自らも怪物にならぬよう、気をつけるべきだろう。深淵をのぞきこむ者は、深淵からものぞきこまれているのだ。
忘れっぽい人々は幸いである。彼らは自分の愚行をも「綺麗さっぱり」忘れてしまうからだ。
暇人を友とするのは危険である。彼はすることがあまりないので、友人たちについてあることないことをしゃべり、余計な口出しをする厄介者となる。だから、勤勉な者だけを友とするのが賢明である。
自分に命令する力のない者ほど、自分を命令する者を求める。
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断言すると、賛同してくれる。
昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。
愚者は良い暮らしを得ても、それよりもっと良い暮らしを求める。
男の幸福は「われ欲する」ということであり、女の幸福は「彼欲する」ということである。
まずは勇気を出して自分自身を信ずることだ。自分と自分の内臓を。
君は言う「善行のためには戦いを犠牲にせよ」と。私は言う「善戦のためには万物をも犠牲にする」と。
あなたがたの実力以上に有徳であろうとするな。できそうもないことをおのれに要求するな。
真の男のなかにはひとりの子供が隠れている。この子供が遊びたがるのだ。
死後に生まれる人もいる。
忘れっぽい人は幸いである。というのは、彼らは自らの失敗からさえ、"より良きものを得る"からである。
人間の偉大さを私が表わす言葉は「運命愛」である。必要なことは、運命をただ耐えることではなく、ましてや無関心でいることでもなく、愛することなのだ。
君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。
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