ニーチェ
1
あらゆる種類の確信に拘束されない自由さは、懐疑家の意思の強さに屈している。
0
私の真理は怖ろしい。というのは、今まで嘘が真理と呼ばれてきたのだから、あらゆる価値の価値転倒…これが私の方式だ。
高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。高いところへは、他人によって運ばれてはならない。ひとの背中や頭に乗ってはならない。
復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。
真実の山では、登って無駄に終わることは決してない。
自分自身に対する極度の清潔癖が私の生存の前提条件となっていて、不潔な条件の下では命すら危ない。だから、私はいわば絶えず水の中で、もしくは完全に透明な光輝く元素の中で、泳いだり、浸ったり、ぱちゃぱちゃしている。そのため、私にとって他人との交際は少なからぬ忍耐の試練となる。
本当の世界は想像よりもはるかに小さい。
私はお前たちに超人を教える。人間は超克さるべき何物かである。お前たちは人間を超克すべく何ごとをなしたか?
2
われわれがこれほど広々とした自然に居たいと思うのは、自然がわれわれに関してなんら意見をもっていないからである。
「なぜ生きるか」を知っている者は、ほとんど、あらゆる「いかに生きるか」に耐えるのだ。
轢かれる危険が最も多いのは、ちょうど一つの車を避けた時である。
人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。
3
君は奴隷か?それなら君は友とはなれない。君は暴君か?それなら君は、友を持てない。
合理性ばかり追求して心の余裕をなくし、人間らしい事柄をも無駄だと見なしていると、結局は人生そのものを台無しにする。
数時間の登山は、ひとりの悪者とひとりの聖者をかなり似通った人間に仕立て上げる。疲労は平等と友愛の一番の近道だ。
たくさん入れるものが人にあれば、一日には百ものポケットがあるものだ。
人々とともに生きるのは難しい。黙っていることが難しいからだ。
いったん選んだ道に関して頑張る人は多い。目標に関してそうする人は少ない。
結婚するときはこう自問せよ。「年をとってもこの相手と会話ができるだろうか」そのほかは年月がたてばいずれ変化することだ。
今のこの人生を、もう一度そっくりそのまま繰り返してもかまわないという生き方をしてみよ。
ニーチェのすべての名言