高橋がなり
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不思議なもので、自堕落な生活をしていると、いい発想が出てくるんですよね。単なる怠け者の言い訳かもしれませんが。みなさんはこんな朝っぱらから会社に出てきて本当にいいんですか?こんな時間に出社していると、いい発想が生まれないし、質から量への転換と言いますか、「僕は何時から何時まできちんと働いているからいいや」というサラリーマン的思考になりませんか?
自分だけは自分の潜在能力を信じてあげろ。
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だから、オマエらは負け犬なんだって。勝負する前から負けること考えるなよ。
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僕は会社の新しいフロアを、はじめ3つに分けようと思っていたんですがやめました。百何坪に、社員をぎゅうぎゅうに入れられるだけ入れ、パーテーションもなしで、ぶつかり合いながら仕事しろと。どうしても会議で必要なら、ガラス張りの部屋を用意するつもりです。その方が、活気があるように見えるから。活気を演出する。周りからいい会社だねと言われる。するとそれが自分たちのところに返ってきて「俺達っていいのかな」となる。
いまの自分の能力を肯定するな。肯定した瞬間にお前らの成長はなくなるんだ。100の能力の人間が100の仕事をしているうちは、200の能力になりっこない。いまできないと思う仕事をやり遂げて成功する経験値を積み上げてこそ初めて自分の限界を押し上げることができるんだ。
まず自分から変わろう。そして社員たちを変えよう。そして最終的には業界を変えよう。そうすればいつかAV業界に対する世間の目も変わるだろう。そのわかりやすい目標として、株式上場を目指そうとしたんだ。それまで自分はそこそこの社会人だと自負していたので、そこそこに生きてきたけど、いまの自分はブスな社会人なのだから精いっぱい努力しなければ世間様は好かれることはできないんだと思ったんだ。
自ら退路を断って、「ヤルっきゃない」と思えば、必ず神風は吹く。
金よりも大切な目的を持て。金は手段であって、目的ではないはずだ。
優秀な商売人は、いかに無駄に金を使うかを考えるんです。高く仕入れて安く売ることができるのが、優秀な商売人だと僕は思うんです。駄目な商売人は、安く仕入れて高く売る。SODの制作の場合でも、優秀な監督たちは、独立させます。自分が経営者になって、良い作品をつくって大儲けすればいい。ただ、悲しいかな、僕のお金で作っていたときは、1000万円使わせろと言っていた奴が、自分の金となると200万ぐらいでつくろうとする。ダメな製作者ほど金に汚く、お金の使い方がわかっていないんだと思います。
「信用」という財産は、転落防止ネットにもなる。
自分の会社の業績が急成長すると他人からは羨ましがられるけど、本人は大変なんだよ。中身も成長させないと業績が急降下しちゃうから。なのに人数ばかり増えて内容が伴ってないんだよね僕の会社は。幹部が育たないもんだから烏合の衆状態なんだよ。
残念ながら信用よりも目先のカネを大切にしているような連中がのさばったせいで、信用の信用度が暴落している状況だ。だからこそいまが信用の買い時なんだ。長い目で見れば人間社会において信用の価値がなくなるはずがないんだから。いまこそ信用を得るための努力をして成功を手にしよう。
自分にとって気持ちのいいほうじゃなくて、イヤなほう、苦しいと予測するほうを選択する。
僕は遊びでも仕事でも、初めてのチャンスなりお誘いを受けたら、自分の気持ちとは関係なく、すべてチャレンジしてみるんだ。何でも会ってみないとわからないことってあるからね。
死ぬほど辛い苦労は、絶対に一生続かない。
本は、経験と一致した時にはじめて役立つんだと思います。「地球の歩き方」だって現場に行ってはじめて役立つでしょ。あれと一緒です。経験しながら読むことが大事ですね。あと、読んだら一旦寝かしておくこと。そうすると、潜在意識のなかで知識が浸透していくんです。
必ず自分の周りに気に入らない嫌な奴っているよね。そいつと面と向かって喧嘩する。そうすればそいつは敵になるでしょ。そうしたらしめたもの。そいつにだけは負けたくないと自然に思えるから。自分がくじけたら、そいつが喜ぶし、そいつに笑われると思えば頑張れる。
転ぶのが怖いからと速度を落としたり、走ることをやめたりしても、自分は騙せないよ。後で絶対に後悔する。だからこそ、何も背負ってないうちは自分を傷つけるために、思いっきり走ってみなよ。
SODが税金を喜んで払っているように見えるのは、脱税をしてお金を出さない努力はバレたときのリスクを考えれば無駄だし精神的によくない。その努力を稼ぐ方へ向けて、ビクビクしない精神的に健康な方法でお金を残したほうが、長い目で見れば必ず得だと思っているからなんだ。
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やっぱりテレビの威力ってすごいね。僕が「マネーの虎」でいい人のフリをしていたら、SODの評価がガラリと変わっちゃったんだから。去年の新卒社員に聞いたんだけど「AV会社なんて早く辞めなさい」と言っていたお母さんが、いまでは「いい社長さんね!頑張ってついていくのよ」って応援してくれるようになっちゃったそうなんだよ。いい機会なんでうちの社員たちに「世の中の評価なんてこのくらいいい加減なものなんだから自分の眼で判断する習慣を付けろ」って言っています。
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