日本人の情報に対するどん欲さが失われてきたのはいまから20年ほど前からだ。日本企業の旺盛な情報収集活動が産業スパイ扱いされ、風当たりが強くなったという面もあるが、経済大国化した日本にたくさんの情報が集まるようになったことが大きい。海外に出る日本人が急増して、海外ミッションそのものの希少価値も薄れていった。だが何よりも大きな理由として挙げられるのは、日本人の驕りである。
大前研一
大前研一のその他の名言
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ロジカル・シンキングは、答えの範囲を取捨選択して狭めていくときには有効だが、それでは発想は広がらない。誰も気づかないような答えを出すときにものをいうのは、想像力や直感だ。
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バブルに踊り、日本経済や日本型経営を賛美するような本が相次いで世に出た80年代を通じて、日本はもう日本一になった、アメリカなどから学ぶものがないと驕り、次第に内向きになっていった。
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企業の「稼ぐ力」を決定づけるのは経営トップのビジョンと判断力であって、社外取締役もコーポレート・ガバナンスも暴走防止、脱輪防止の副次的なファクターにすぎない。
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クリエーティブな仕事には残業とかブラックという話はない。何時間かけてもやるしかない。それができなければ企業はたとえ効率化しても突然死を迎える時代に入ったのだ。
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やる前から「無理だ」「できない」と言っていたら問題解決はできない。すべての問題は解決できる。そう強く信じることが問題解決の第一歩だ。
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雑誌は編集方針が偏っているものばかりを買う。知識よりも、ものの考え方がわかるからだ。幕の内弁当のような雑誌は栄養にならない。
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グローバルリーダーといっても、スタイルは決して同じではない。だが、共通点もある。それはものごとの本質を見抜き、答えを自分で考え出せるというところだ。