元谷芙美子
1
女性だということで苦労したことはありません。日本は、女性に優しい国です。女性という理由でメディアも私のことを取り上げてくださるわけですから。それに甘えてはいけませんし、何かあった時は毅然とした対応をしなければいけませんが、とても恵まれた22年間だと思います。
ヨットは無風じゃ動かない。逆風でもいいから風が吹けば、ジグザグしながらも前に進める。人生は、アゲインストの風が吹いてもいいの。追い風でも逆風でもいいから、上手く操舵していけばいいんです。
0
新入社員の中には、内定段階では髪の毛が茶色い子もいます。でも入社までに、黒くするように指導します。そこから始まって、箸の持ち方にいたるまで、気づいたら注意します。親から叱られたことのない子は驚きますが、諦めずに愛情を持って教えてあげたいですね。
人生はいつもそう。悪いことさえしなければ、必ずいつか良いことが起きる。
広告塔として帽子をかぶってCMに出演した時には、日本中からクレームの手紙が殺到した。
私は自分が置かれた状況を「まぁそれもいいじゃない」と割り切って楽しむことにしました。
私、自分をホテル業界最大の「ゆるキャラ」だと思っています。皆さんにトップとしての顔を見せて、安心してホテルに来ていただくことを目指してきましたが、トップのキャラの確立は今後、さらに重要になっていくと考えています。
5億3,000万円くらいですかね。
人間万事塞翁が馬ね。一見すると不幸な出来事が、幸せへとつながっているということは往々にしてあるもの。
苦い経験はきっと自分を磨いてくれます。
アパグループの投資姿勢は逆張りだと思われるでしょうが、私たちからすれば順張りです。むしろ皆さんの考え方や常識のほうが堅い。自分の殻を破るのは自分しかいません。勉強を重ね、すごい学歴をお持ちの方は多いですが、それを飾りにしていてはいけません。
若い内に死ぬような思いで努力したほうがいい。自分に投資する努力をやめないでください。
3
クレームこそ最大のビジネスチャンス。
全部会社のお金と認識しています。
腹を決めていれば、何だって平気です。
日本では市場価格との比較で土地の値段を見る方法が主流ですが、うちの代表はその土地からいくらの収益が上がるかを算出して土地の値段を判断する「収益還元法」で評価するのです。それが、アパホテルが成功した理由の一つだとも思います。
アパグループのことをイケイケというイメージで見る方も多いと思いますが、大変慎重で、撤退する勇気を重視しています。撤退には大きなお金が必要で、実は一番難しい。過去には、東京に本社を構えたのに再度金沢まで戻ったこともありますし、名古屋の支店開設時には事務所のオープン予定日に撤退したこともあります。
自分の価値観に照らして、納得して自分らしく生きているかどうかという事が大事。
自らの価値観をきちんと確立していくこと。
情報は溢れていますが、ニセモノも多い。いい情報は見極めなければなりません。情報力を磨くには、いろいろな人に会ったり、様々な国に出かけたり、幅広く情報収集をすることが重要。そして自分が得た情報が本物かどうか選別してみるのです。
元谷芙美子のすべての名言