立川談志
1
いろんなことをやっているのはすべて寄席に客を呼ぶためだ。
4
前座として楽屋修業しないと一人前になれねえって?冗談言うな。修業はどこでもできるんだ。オレのいる所、そこがすなわち修業の場だ。安心しろ、寄席がなくてもいい落語家になれることをオレが証明してみせる。
不合理、矛盾に耐えること。それが修業。
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馬鹿はとなりの火事より怖い。
なにしろ老いの初心者だから。
鳥もちとへ理屈は、どこにでもひっつく。
快適さを精神において追求するのが文化で、物質に頼って求めるのが文明である。
死とは個の消えることへの恐怖。
冒険家、危険にたいして判断がにぶい奴。
努力して良くなるなら、世の中みんな良くなってるはずですよ。
現実が事実だ。お前が頑張っているのはわかっているが、結果が出てないじゃねえか。
評価は他人がするものだ。
落語は人間の小ささを大切にする。始末の悪さ、愚かさをそのまま語る。こういう人間の業を肯定してしまうところに、落語の物凄さがある。
人間は自分を安心させるためにいろんなところに帰属するし、他人を見る時どこかに帰属させることで安心します。
5
おれが死んだら、喜ぶやつがいっぱいいる。
悩み、考え、挫折し、また演る。
何もわからないんだから。3年先輩の横山ノックのとこに相談に行った。「夜も寝ないで勉強した」と言ってたね。勉強したことはしたけど、わかったか、わかってなかったは知らないよ。
居眠りだけでなく、その前に雑談などもあって切れた。客と芸人の空間を理解してくれた裁判官に敬意を表したい。
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「執着」「執念」というのが、「好きの虫」のすんでるところです。
学問とは貧乏人の暇つぶし。
立川談志のすべての名言