私にはいつまでも引きずっている余裕、時間などはない。物事は淡々と処理する。叱っても、５分もすれば忘れている。トイレの水に流して終わりということだ。

「踏まれても、踏まれても、ついて行きます下駄の雪」ということだ。我慢、我慢ということだ。

困難な問題を解決するのは国民全体が考えて、三人寄れば文殊の知恵、1億も寄って日本の地価問題が解決できないはずはありません。

人と会うのが醍醐味になってこそ本物。

最近の議員の資質はなかなかの優等生だが、独創性、エネルギー、統率力といったものが欠けている。内外の情勢は教授会のような議論は許さないんだが。

人間は、やっぱり出来損ないだ。みんな失敗もする。その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ。政治家を志す人間は、人を愛さなきゃダメだ。東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間を軽蔑してしまう。それが大衆軽視につながる。それではダメなんだ。そこの八百屋のおっちゃん、おばちゃん、その人たちをそのままで愛さなきゃならない。そこにしか政治はないんだ。政治の原点はそこにあるんだ。

人は実感したものを信用する。

話をしたいなら、初めに結論を言え。理由は、三つに限定しろ。世の中、三つほどの理由を挙げれば、大方の説明はつく。

戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢になった時はとても危ない。

ブレジネフ書記長は下から叩き上げてきた人だ。叩き上げた人は統率力もあるし、包容力もあるし、周りを大事にする。...ものごとを知っている人は怖さを知ってるわけだから、無茶なことはしないものだ。

皆さん、政治というものは国民全体のものなんです。

政治というものは、国家の威信というよりも、国民の威信を守りつつ、列国に伍していかなければならんのだから。ほかの国がみんな飢饉で困っておっても、まず、わが国だけは餓死者を出さない。みんなにメシを食わせる。これが政治にとって最大の課題になるわけだな。

大蔵省の役人というのは優秀です。正しいデータさえ入れればちゃんとした結論を出してくる。

相手に喜んでもらうなら徹底的にやってあげることだ。中途半端な親切は生きない。

周りでは私のことをとやかく言っている奴がいる。まあ、人間社会では当たり前の光景だ。悪口にいちいち怒っていたら身が持たない。煮えくり返っても、放っておいたほうがプラスになる場合が多いものだ。

どんな境遇におかれて辛い思いをしても、天も地も人も恨まない。

世の中で1番勉強してるのは誰だ、田中角栄である事を認識せよ。

いくら財政再建を叫んでも、石頭ばっかり揃っていたのでは、いつまでたっても財政再建は出来ない。

法律を使うのは人間である。人間が使えないような法律は、法律ではない。

お前がこれから会う相手は、大半が善人だ。こういう連中が、一番つらい、切ない気持ちになるのは、他人から金を借りるときだ。それから、金を受け取る、もらうときだ。

議員というものは、努力、勉強すれば、大臣、幹事長まではなれる。しかし、総理総裁となるとそういうわけにはいかない。それは運による。