田中角栄
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大学の教授より、むしろ小学生の先生を大事にしなければいけない。小学校の先生が白紙の子供を教えるのだから。
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大仕事を遂げて死なまし熱情の若き日は又と来はせじ。
初めに結論を言え。理由は、三つに限定しろ。分かったようなことを言うな。気の利いたことを言うな。そんなものは聞いている者は一発で見抜く。借り物でない自分の言葉で、全力で話せ。そうすれば、初めて人が聞く耳を持ってくれる。
2
戦争を知っているやつが世の中の中心である限り、日本は安全だ。戦争を知らないやつが出てきて、日本の中核になったとき、怖いなあ。しかし、勉強してもらえばいいやな。
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人の喜び事はとくに励ましてやる必要はない、本人が幸せなんだから。むしろ苦境、悲しみのさなかにあるとき、力になってやるべき。
政治とは生活である。
怠けていて、外で「総理を目指す」などと言うとは恥ずかしくないか。勉強、勉強を積んだうえでモノを言え。
いいか。お前は絶対に「これをやるんだ」という態度をみせてはならん。あくまで「もらって頂く」と、姿勢を低くして渡せ。世の中人はカネの世話になることが何よりつらい。相手の気持ちを汲んでやれ。そこが分かってこそ一人前だ。
食って、寝て、嫌なことは忘れることが一番。
人間はやっぱり出来損ないだ。神様みたいな人は少ない。皆、失敗はする。その出来損ないの人間を愛せるかどうか。
いいですか、一軒の家でも財布が親父から息子に移ると、やり方も変わってくるんだよ。
会議の長さは出席者数の二乗に比例し、会議の成果は出席者数の二乗に反比例する。
教育ということを間違えてはいかん。子供時代の教育こそが、人間をつくる。
野党が何だかんだと言っても、気にしなくていいんです。まあ、アレは三味線みたいなもんでね、子どもが一人、二人ならいいが、三人、四人おったら、中にはうるさいのもいるわね。皆さん、笑ってばかりいてはダメですよ。いや、笑いの中にこそ真実がある!
功は焦らなくても良い。自分に実力がありさえすれば、運は必ず回って来る。
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一言で言うと、私は経済界の出身であり、政治に支障のない限り経済活動をしてきた。記事で個人の経済活動と公の政治活動が混交されていることは納得いかない。米国だけでなく、政治家が国民の支持と理解を得るためには、プライバシーの問題をある意味で制限されることは承知している。
どんな話でも、ポイントは結局ひとつだ。そこを見抜ければ、物事は3分あれば片付く。
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好むと好まざるとに関わらず、たたなければならない時がある。総理という職責は、なりたいと思ってもなれない。なりたくないと思っていても、やらなければならない時があるんだよ。
高いものは、いつか必ず下がる。人気だって波のようなもので返す波は低くとも、寄せる波は高い。
世の中は真理戦争の渦の中にある。俺は性格もあるが、若い奴にネチネチとやるのは大嫌いだ。叱る時でも、次の人に会った時はもう忘れている。ションベンに行ってきたら、忘れている。水に流してしまう、ということだ。
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