大事なことは経験則だ。田んぼに入ったこともない者が、コメのことがわかるわけがない。

政治に金がかかるのは事実だ。酢だ、コンニャクだと、理屈をこねても始まらない。池田や佐藤にしても、危ない橋を渡ってきた。きれいごとだけでは済まないんだ。必要な金は、俺が血のしょんべんを流しても、自分の才覚で作る。君達は俺の金を使い、仕事に活かしてくれれば、それで良い。

ダメだと言うなら、それよりいい案を出しなさい。

ウソはつくな。すぐばれる。気の利いたことは云うな。後が続かなくなる。そして何より、自分の言葉でしゃべることだ。

政治家、リーダーというものは、最後は５１％は公に奉ずるべき、私情は４９％に止めておくべきだ。公六分で決断した場合、仮に失敗しても逆風をかわすことができる。私情優先では、同情の生まれる余地はない。

人間、いつも始まりなんだ。これが終わりだと決めてくれるのは「運命」だけだ。

できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこのわしが背負う。

政治家たるもの、国会で国政に携わる者は、全てのことは無理にしても、一つや二つ、誰にも負けない専門分野を持たなくては、国家国民のための政治家にはなれん。

皆がちゃんと写っていなかったら、写ってない人はどんな気持ちになる。写真屋に任せてはおけん。

決断力は、情報力によって支えられる。単なる直感だけでは、見通しを誤る。新聞代が月２、３千円というのは安い。あれだけの情報が詰まっているのだから、１万円でも安いものだ。

私は役人は怖くねーが、あんたら地元の人が一番怖い。

勤労から学べることは多々ある。勤労から逃げる者は不幸だと思っている。

後代の日本人から褒められるような新しい政治と取り組もうではありませんか。

私が田中角栄だ。ご存じのとおり小学校高等科卒だ。

バカになってでも、周りへの目配り、気配りを忘れるな。他人の意見に耳を傾けてやれ。我を通すだけが能じゃない。

カネというものはチマチマ使うより、ここぞというときは一気に使え。その方が、効果は何倍も大きい。

雪は金持ちの屋敷、貧乏人の庭をかまわず平等に降り積もるということだ。

人間は休養が必要だ。しかし、休んでから働くか、働いてから休むか。私は一貫して後者だった。

相談を受けたら、結果を曖昧にするな。できないものはできないで、ハッキリ言ったほうがいい。結果はどうあれ、真剣に耳を傾けてくれたことで相手に感謝される場合が多い。

議員は一人というものの、この背後には１５万５千人の国民大衆があって、議員一人の発言は、まさに国民大衆の血の叫びなのであります。

政治は数だ、数は力だ。力は金だ。