田中角栄
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政治は結果責任。
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50歳を目安に、とにかく地道にひたすら勉強、努力するしかない。そういう中で、自然に風格も人脈もできてくる。ダメな奴は、そこまで。上へ行く奴は、そのあたりで決まるのだ。
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何もしないでおれば内閣が長く持つなんてことはないんでね。ここまできたら、期限内で物事を片付けていくべきだ。4年なら4年のうちに、キッチリ仕事をする。急ぐとケガをするとか、仕事をやらなければ長生きするとか、孫子の兵法を国の政治に使うのは誤りです。まさに、自民党、内閣がいま心しなければならないのはそこだな。人間のやることですからね。そりゃぁ未熟なところもあります。しかし、それは長い間の歴史の中で補完されていくんだ。空しく日を送っていたのでは、責任政党の務めは果たせないですね。慎重の上にも慎重で時機を失するマイナスより、少しピッチを上げて拙速が生じ、批判が出ても、こちらの方が国民は納得する。
朝から晩まで議員辞職、ロッキード、ロッキード、馬鹿者だな。
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できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこのわしが背負う。
トラブルは必ず解決しろ。以下のように行動しなさい。1.100万円使ってトラブルを解決すること。2.100万円を使って世話になった人に飯を奢る乃至、必ず御礼をすること。3.残りの100万円は万一のトラブルの為に取って置くように。4.これらの金は全て返却は無用である。こんなことで影響をうけたりしないだろう?お前たちは日本最高のエリートだ。この程度で俺に配慮するはずないだろう?俺も見返りなど要求はしない。俺の気持ちだ受け取ってくれ。
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生命と財産が守れないで、どこに一体政治があるのでしょうか。
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おまえは野心、思惑がモロに言動に出ている。そんなことで先輩議員にかわいがってもらえると思っているのか。それを、表に出さずどうコントロールしていくかが、まったくできていない。人脈などできるわけがない、人にかわいがってもらえるわけがない。
ウソはつくな。すぐばれる。気の利いたことは云うな。後が続かなくなる。そして何より、自分の言葉でしゃべることだ。
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評論家は政治家の悪口を言うのが商売。政治家は評論家に悪口を言われるのが商売。
この世に絶対的な価値などはない。ものはすべて比較だ。外国人は物事を白か黒かと割り切ろうとするが、娑婆はそれほど単純じゃない。黒と白との間に灰色がある。どっちとも言えない。真理は中間にある。
バカになってでも、周りへの目配り、気配りを忘れるな。他人の意見に耳を傾けてやれ。我を通すだけが能じゃない。
政治に金がかかるのは事実だ。酢だ、コンニャクだと、理屈をこねても始まらない。池田や佐藤にしても、危ない橋を渡ってきた。きれいごとだけでは済まないんだ。必要な金は、俺が血のしょんべんを流しても、自分の才覚で作る。君達は俺の金を使い、仕事に活かしてくれれば、それで良い。
大成したければ大将の懐に入ることだ。ボケッとしていては出世は難しい。
世の中は男と女、半分ずつだ。女の本質がわからずに、支持があるわけがない。選挙だって勝てるわけがない。
私が田中角栄だ。ご存じのとおり小学校高等科卒だ。
官僚でも局長、部長以上になると、既に天下り先を見ている。遮二無二、働こうという気は薄い。ときとして理屈、不満が咲きになる事が多い。そこへいくと、課長、課長補佐クラスは理屈、不満を言わず仕事熱心だ。だから俺はいつもそちらの方に目を向けている。
決断力は、情報力によって支えられる。単なる直感だけでは、見通しを誤る。新聞代が月2、3千円というのは安い。あれだけの情報が詰まっているのだから、1万円でも安いものだ。
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私は役人は怖くねーが、あんたら地元の人が一番怖い。
休まなきゃならんけどね、働いてから休め。それからいい時ばっかりじゃないから悪い時は、うち。
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